検査項目解説
検査名 | 血小板第4因子 |
英検査名 | Platelet Factor 4/PF-4 |
検体基準範囲 |
静脈の駆血は余白、短時間にする。注射器を2本使い、2本目の血液を使う。血液を血小板活性抑制剤(EDTA、プロスタグランジンE1)入りの試験官に素早く移し氷冷する。検体は速やかに測定する。 乏血小板血漿:20ng/mL以下 |
測定法 | EIA |
基準範囲出典 |
1.高橋 芳右 他:血液と脈管 18(4):326-335,1987 2.木村 昭郎:日本臨床 53(増):109-111,1995 |
解説 |
PF4は血小板α顆粒に含まれる血小板固有の蛋白で血小板が活性化すると血中に放出される。放出されたPF4は血管内皮のヘパリン様物質に結合し数分で消失する。血中のPF4の増加は、血小板活性の亢進、凝固の亢進などの病態が原因と考えられので、臨床的には血栓症の診断と治療効果判定、血栓形成準備状態の予知に用いられる。 高値(血漿):急性心筋梗塞、骨髄増殖性疾患、膠原病、深部静脈血栓、腎不全、糖尿病、脳血栓、播種性血管内凝固症候群 低値(血漿):血小板減少症 |