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検査項目解説

検査名 17-ケトジェニックステロイド
英検査名 17-Ketogenic Steroids/17-KGS
検体基準範囲 蓄尿:24時間トルエン蓄尿を検体とする。検体は速やかに測定するか、冷蔵保存する。冷凍保存は不可。
男性(6.00~18.4mg/day)、女性(3.55~11.2mg/day)
測定法 比色法
基準範囲出典 1.神戸川 明:ホルモンと臨床 22(11):1311~1318,1974
2.岡谷 裕二:日本臨床 53(増):425~428,1995
3.小田桐恵美:17-KGS 2分画.桜林郁之介ほか(編);最新臨床検査項目辞典.医歯薬出版,2008,pp391-392
解説 17-KGSの大部分は副腎皮質から分泌されるコルチゾールとその代謝産物が占めているので、17-OHCSと同様に副腎皮質からのコルチゾールの分泌状態を反映し測定により副腎皮質機能が推定できる。量的にはコルチゾールが最も多く、コルチゾールの分泌量と並行すると考えられている。ただし、コルチゾールの分泌は視床下部-下垂体系のフィードバックにより支配されているので、この系のいずれかに異常があれば17-KGSの値は変動する。臨床的には副腎皮質機能の異常が疑われる場合に測定される。また、Cushing病、副腎性Cushing症候群、異所性ACTH産生腫瘍の鑑別診断に用いるメトピロン負荷試験のマーカーとしても用いられる。
高値(尿):Cushing症候群、Cushing病、異所性ACTH産生腫瘍、先天性副腎皮質過形成、敗血症、感染症、肺癌、副腎癌、卵巣Lutein細胞腫瘍、精巣良性腫瘍、副腎皮質良性腫瘍、甲状腺機能亢進症、急性間欠性ポルフィリン症、遺伝性コプロポルフィリン症、悪性高血圧、急性膵炎、急性腎不全、てんかん、挫滅傷、火傷
低値(尿):ACTH単独欠損症、Sheehan症候群、Whipple病、下垂体機能低下症、急性副腎不全、甲状腺機能亢進症、クレチン症、甲状腺機能低下症、精巣機能低下症、糖尿病

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