検査項目解説
検査名 | ポリアミン/プトレッシン |
英検査名 | Polyamines/Putrescine,Free/Putrescine |
検体基準範囲 |
0.01%アジ化Naを添加し、24時間蓄尿する。検体は速やかに測定するか、冷凍保存する。 尿:0~45μmol/g・Cr |
測定法 | 酵素法 |
基準範囲出典 | 1.久保田俊一郎:腫瘍マーカー ポリアミンとオルニチン脱炭酸酵素.日本臨牀 63(増刊):744-747,2005 |
解説 |
ポリアミンは細胞の増殖に関与している非蛋白性窒素化合物で、前立腺、骨髄、胸腺、膵など蛋白合成の盛んな組織に多く含まれている。臨床的には各種悪性腫瘍の尿中に出現することから、悪性腫瘍の治療効果判定や再発のモニタリングに用いられるが、早期診断には使えない。異常値を見た場合は炎症性疾患、膠原病などの除外診断が必要である。 高値(尿):悪性腫瘍(胃癌、食道癌、腎癌、膵癌、大腸癌、胆嚢癌、乳癌、肺癌)、悪性リンパ腫、乾癬、急性白血病、急性肝炎回復期、嚢胞性線維症、慢性白血病急性転化 |