検査項目解説
検査名 | 妊娠特異性β1糖蛋白/α2糖蛋白/妊娠関連α2糖蛋白/α2-妊娠関連糖蛋白 |
英検査名 | Pregnancy-Specific β1/α2-Glycoprotein/Pregnancy-Specific Glycoprotein |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、凍結保存する。 血清:β1(0.7ng/mL以下)、α2(1.5mg/dL以下) |
測定法 |
β1:RIA α2:SRID |
基準範囲出典 | 1.森田宏紀:腫瘍マーカー 妊娠特異β1糖蛋白(SP-1).日本臨牀 63(増刊):733-735,2005 |
解説 |
妊娠特異性β1糖蛋白とα2糖蛋白は共に妊娠関連蛋白で妊婦の血清中に存在し、胎盤抽出液で免疫したウサギ抗血清に反応する。特にβ1は妊娠10日目には妊婦血清で検出できるため胎盤機能をよく反映していると考えられている。臨床的には異常妊娠、特に胞状奇体ではほぼ100%、絨毛癌では約70%の頻度で検出され、切迫流産では低値となる。また、α2は肺癌、悪性黒色腫や切迫流産で測定される。 高値(β1):胞状奇体、絨毛癌 高値(α2):肺癌、悪性黒色腫 低値(β1):切迫流産、子宮内胎児発育遅延、妊娠高血圧症候群 低値(α2):切迫流産 |