検査項目解説
検査名 | プレグナンジオール |
英検査名 | Pregnanediol |
検体基準範囲 |
24時間蓄尿を検体とし、速やかに測定するか、冷蔵保存する。 蓄尿:男性(0.16~0.79)、女性(非妊婦) 卵胞期(0.28~1.42)、黄体期(0.79~6.83) 女性(妊婦) 妊娠前期(1.29~6.08)、妊娠中期(3.05~24.22)、妊娠後期(9.10~60.51mg/day) |
測定法 | GC/MS法(酵素水解法) |
基準範囲出典 |
1.平井 利生 他:日本臨床検査自動化学会会誌 9(2):564-567,19849 2.中山 徹也 他:日本臨床 40(増):678-679,1982 3.藤間芳郎ほか:プレグナンジオール(P2),プレグナントリオール(P3).日本臨牀 63(増刊):443-447,2005 |
解説 |
P2は卵巣、胎盤、精巣、副腎で産生されたプロゲステロンの代謝産物の一つで生物学的活性は殆どない。臨床的には24時間蓄尿中のP2を測定することで、プロゲステロンの一日産生量を推定する。現在、プロゲステロンの直接測定が容易になったため、この検査の意義は殆どない。 高値(尿):クッシング症候群、先天性副腎皮質過形成、副腎男性化腫瘍、妊娠、胞状奇体 低値(尿):間脳・下垂体機能不全、絨毛性腫瘍、副腎性腺機能低下症 |