検査項目解説
検査名 | ガストリン放出ペプチド前駆体 |
英検査名 | Progastrin-Releasing Peptide/ProGPR |
検体基準範囲 |
EDTA-2Na入りポリスピッツ管で採血し、速やかに測定するか、凍結保存する。 血漿:81pg/mL未満 |
測定法 | CLEIA |
基準範囲出典 |
1.山本 典江 他:医療と検査機器・試薬 32(2):263-267,2009 2.山口 建ほか:ガストリン放出ペプチド前駆体.日本臨牀 53(増刊):779-787,1995 |
解説 |
proGRPはガストリン放出作用を持つ神経ペプチドGPRの前駆体で肺小細胞癌で高率に産生され肺小細胞癌の自己増殖因子としてとしての機能も持つ。GPRは半減期が短く臨床応用が困難であったが、proGPRは血中で安定しているため腫瘍マーカーとして用いられている。肺小細胞癌の陽性率は約60%、非小細胞癌の陽性率が5%であることから、特異性が高いマーカーとされている。臨床的には比較的早期の癌で陽性になること、再発時の陽性率が高いことから、NSEに代わって測定される。 高値(血漿):肺小細胞癌、肺大細胞癌、肺扁平上皮癌、肺腺癌 |