検査項目解説
検査名 | プロゲステロン/プロジェステロン |
英検査名 | Progesterone |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:男性(0.88以下)、女性(非妊婦)卵胞期(0.92以下)、排卵期(2.36以下)、黄体期(1.28~29.6)、閉経後(0.44ng/mL以下)、女性(妊婦)妊娠20週以下(13.8~51.1)、21~30週(42.2~128)、妊娠31週以後(65.2~221ng/mL) |
測定法 | ECLIA |
基準範囲出典 |
1.松崎 利也 他:医学と薬学 73(3):323-333,2016 2.近藤 雅彦 他:医学と薬学 44(2):365-372,2000 3.Lippe BM, LaFranchi SH, Lavin N, et al: Serum 17-alpha-hydroxyprogesterone, progesterone, estradiol, and testosterone in the diagnosis and management of congenital adrenal hyperplasia. J Pediatr 1974;85:782-787 4.Haymond S, Gronowski AM: In Tietz Textbook of Clinical Chemistry and Molecular Diagnostics. Fourth edition. Edited by CA Burtis, ER Ashwood, DE Bruns. St. Louis, Elsevier, Inc, 2006, pp 2097-2152 5.CALIPER Database. The Hospital for Sick Children. Toronto, Canada. Available at: www.sickkids.ca/caliperproject/index.html 6.沖 隆:プロゲステロン.日本臨牀 63(増刊):439-442,2005 |
解説 |
P4はプレグネノロンを基質として主として卵巣の黄体と胎盤で産生されるステロイドホルモンで、血中では90%はアルブミンと結合している。血中濃度は卵胞期には低いが排卵後黄体形成と共に増加し、黄体退縮と共に減少する。妊娠が成立すると黄体は妊娠黄体になるため産生が維持され血中濃度は高値を保つが、妊娠10週前後になると産生は胎盤に移行する。臨床的には卵巣機能不全や不妊症の患者に黄体中期に測定し、黄体機能を評価する。 高値(血清):11β-水酸化酵素欠損症、17α-水酸化酵素欠損症、21-水酸化酵素欠損症、先天性副腎過形成、クッシング症候群 低値(血清):急性副腎不全、間脳・下垂体機能不全、無月経、無排卵、卵巣機能不全 |