検査項目解説
検査名 | プロスタグランジンE2 |
英検査名 | Prostaglandin E2 |
検体基準範囲 |
血漿:26pg/mL以下 蓄尿:男性(760~1066ng/day)、女性(358~474ng/day) 血漿はインドメタシン加EDTA入り採血管で採血し、速やかに測定するか、凍結保存する。尿は24時間蓄尿し、速やかに測定するか、凍結保存する。 |
測定法 | RIA2抗体法 |
基準範囲出典 | 臨床検査項目辞典,医歯薬出版 |
解説 |
PGE2は多くの組織で産生され、肺と肝で代謝される生物学的半減期の極めて短い物質である。生理作用として血管拡張、レニン分泌刺激、ナトリウム利尿作用、抗利尿ホルモン拮抗作用があるほか、強力な子宮収縮作用があるため分娩誘発剤として使われている。臨床的には腎血流量の異常、レニン・アンジオテンシン系の異常や抗利尿ホルモン異常が疑われる場合に測定する。 高値(血漿):高レニン血症高値(尿):抗利尿ホルモン過剰、高レニン血症、食塩制減時、多尿時、薬剤(アンジオテンシン変換酵素阻害剤、ループ系抗利尿薬) 低値(血漿):薬剤(アスピリン、非ステロイド系抗炎症薬)低値(尿):食塩負荷時、尿崩症、本態性高血圧症、慢性腎不全 |