検査項目解説
| 検査名 | ブラストミセス抗体/抗ブラストミセス抗体 | 
| 英検査名 | Blastomyces Dermatitidis Antibody/Anti-Blastomyces Dermatitidis Antibody/Blastmyces Antibody | 
| 検体基準範囲 | 
検体は速やかに測定するか、凍結保存する。 血清:陰性  | 
| 測定法 | ELISA、CF、LA、ID | 
| 基準範囲出典 | 
1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 2.Kaufman L, Kovacs JA, Reiss E: Clinical immunomycology. In Manual of Clinical and Laboratory Immunology. Edited by NR Rose, EC De Macario, JD Folds, et al. Washington DC, ASM Press, 1997, pp 588-589  | 
| 解説 | 
この検査はブラストミセス症流行地に滞在したことがある患者が、原因不明の呼吸器症状や感染症状を呈したときに行う。ブラストミセスは北米、メキシコ、中米、南米で見られる真菌感染症で、わが国には輸入感染症として持ち込まれる可能性がある。呼吸器感染症として発症し血行性に皮膚や骨に広がり、全身感染症になると予後は悪い。臨床的にはブラストミセス症を疑う場合に検査するが、ヒストプラスマ症、コクシジオイデス症、パラコクシジオイデス症でも偽陽性になることがある。 陽性(血清):ブラストミセス症、コクシジオイデス症、ヒストプラスマ症 陰性(血清):ブラストミセスによる全身性播種性感染、免疫抑制剤状態  |