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検査項目解説

検査名 前立腺特異抗原
英検査名 Prostate-Specific Antigen/PSA
検体基準範囲 検体は速やかに測定するか、冷蔵保存する。採血前の48時間は生検やマッサージを行わない。
血清:1.8ng/mL以下
測定法 EIA
基準範囲出典 1.武田 悟 他:Progress in Medicine 21(9):149-153,2001
2.Oesterling JE, Jacobsen SJ, Chute CG, et al: Serum prostate-specific antigen in a community-based population of healthy men. JAMA 1993 Aug 18;270:860-864
3.Catalona WJ, Smith DS, Wolfert RL, et al: Evaluation of percentage of free serum prostate-specific antigen to improve specificity of prostate cancer screening. JAMA 1995:274(15);214-1220
4.Jacobsen SJ, Bergstralh EJ, Guess HA, et al: Predictive properties of serum prostate-specific antigen testing in a community-based setting. Arch Intern Med 1996;156:2462-2468
5.Oesterling JE, Jacobsen SJ, Klee GG, et al: Free, complexed and total serum prostate specific antigen: the establishment of appropriate reference ranges for their concentrations and ratios. J Urol 1995;154:1090-1095
6.栗山 学:腫瘍マーカー,前立腺特異抗原(PSA),前立腺特異抗原・α1-アンチキモトリプシン複合体(PSA-ACT),遊離PSA,F/T比.日本臨牀 63(増刊):694-697,2005
解説 PSAは前立腺組織と前立腺分泌物に特異的に含まれ、前立腺の腺組織での濃度は血液の100万倍以上とされている。生理的には射精時に分泌され精子の運動を活発にする作用がある。臨床的には前立腺癌のスクリーニング、診断、経過観察に有用である。スクリーニングでは4.1~10.0ng/mLをグレイゾーンとし10.0ng/mL以上を癌疑いとする判定基準が提唱されている。PSAは前立腺肥大でも高率に陽性となるため、疑わしい場合は鑑別にPSA-ACTやフリーPSA:トータルPSA比を求めるべきである。臨床的には測定したPSA値を基に次の項目を計算する。1.PSA density(PSAD):PSAを前立腺体積で除した値で、診断特異度が上がるとされている。2.PSA velocity(PSVA):一年当たりのPSAの上昇程度を表す。スクリーニングの基準は0.75ng/mL/yearとされ、根治治療後の追加治療の必要性の判断はPSVA>2ng/mL/yearで判断する。3.PSA doubling time(PSADT):PSA濃度が二倍になるのに必要な時間で、再発の指標となる。4.高感度PSA:0.003ng/mLまで測定可能で、早期に再発を検知できる。
高値(血清):前立腺癌、前立腺肥大、前立腺炎

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