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検査項目解説

検査名 前立腺酸性ホスファターゼ
英検査名 Prostatic Acid Phosphatase
検体基準範囲 検体は速やかに測定するか、凍結保存する。血清分離後クエン酸を加えpH6.2~6.5とし4℃で保存すれば、1週間安定。検査前48時間は生検やマッサージを行わない。
血清:3.2U/L以下
測定法 DCAP-P基質法
基準範囲出典 1.吉田 俊彦 他:第7回日本臨床化学会分析部会関東支部学術集会 講演会抄録集:48-51,1989
2.石部 知行:日本臨床 38(増):1340-1349,1980
3.Moul JW, Connelly RR, Perahia B, McLeod DG: The contemporary value of pretreatment prostatic acid phosphatase to predict pathological stage and recurrence in radical prostatectomy cases. J Urol 1998;159:935-940
4.Beaver TR, Schultz AL, Fink LM, et al: Discordance between concentration of prostate-specific antigen and acid phosphatase in serum of patients with adenocarcinoma of the prostate. Clin Chem 1988;34:1524
5.東間 絋ほか:酸ホスファターゼ.日医師会誌 135(特別2):S141,2006
解説 ホスファターゼはヒトの組織や臓器中に広く分布し、そのアイソザイムであるPAPは前立腺に他の臓器の1000倍以上存在する。しかし、この酵素は前立腺のみに分布するものではなく、前立腺切除後も血清中に測定可能な濃度で存在する。陽性率は前立腺癌転移症例では70~100%と高率であるが、非転移症例ではPSAに比べ低いことから前立腺腫瘍マーカーとしての有用性は無くなりつつある。
高値(血清):前立腺癌、前立腺肥大、前立腺炎

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