検査項目解説
検査名 | 抗体依存性細胞傷害性活性/抗体依性細胞媒介障害活性/ADCC活性 |
英検査名 | Antibody-Dependent Cell-Mediated Cytotoxicity Activity |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、4℃~室温保存で24時間以内に測定する。 血液:41~72% |
測定法 | 51Cr遊離法 |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
ADCC活性検査は抗体と細胞が協調して発揮する細胞障害活性を見る検査で、特異抗体を結合させた標的細胞とエフェクター細胞を培養し、障害を受けた標的細胞から遊離した特異抗体を測定する。臨床的にはウイルス感染、寄生虫感染、腫瘍細胞などに対する免疫応答能や自己免疫性貧血や自己免疫性血小板減少症が疑われる患者に用いる。異常値が出た場合はNK細胞活性、遅延型皮膚反応、リンパ球刺激試験などの免疫機能検査を行い総合的に判断する。 高値(血液):関節リウマチ、原発性免疫不全症、重症筋無力症、白血病を除く初期の悪性腫瘍、橋本病 低値(血液):悪性疾患・骨髄性白血病・リンパ性白血病の末期、全身性エリテマトーデス、尿毒症 |