検査項目解説
検査名 | 精液一般検査 |
英検査名 | Semen Analysis/Sperm Count/Sperm Morphology/Sperm Motility |
検体基準範囲 |
検体採取後直ちに測定する。 精液:量(2mL以上)、pH(7.2~8.0)、数(20×10*6/mL以上)、運動率(50%以上)、運動率(25%以上)、形態(15%以下)、生存率(75%以上) |
測定法 |
量:容量法,重量法 pH:試験紙法 数:計算盤法,マクラーチャンバー法 運動率:スライドガラス法,マクラーチャンバー法 運動率:スライドガラス法,マクラーチャンバー法 形態:ギムザ染色 生存率:ギムザ染色 |
基準範囲出典 |
1.The World Health Organization Laboratory Manual for the examination of human semen and sperm-cervical mucus interaction. Fifth edition. Cambridge University Press, 2010 2.滝 賢一ほか:精液検査法.検査と技術 34:1393-1398,2006 |
解説 |
精液一般検査は射精させた精子の量、pH、精子数、精子運動率、精子正常形態率、精子生存率を測定し、男性不妊症の診断や治療効果判定、男性不妊手術の効果判定、精巣、精管、精嚢、前立腺の感染や腫瘍の診断などに用いる。 異常値(精液量1mL以下):逆行性射精、精嚢欠損、射精管閉塞 pH(pH7.0以下):精嚢欠損、射精管閉塞 (pH8.0以上):精嚢や前立腺の炎症 精子数(20×10*6/mL未満):乏精子症 精子運動率(前進する精子が50%以下):精子無力症 精子奇形率(正常形態精子30%未満):奇形精子症 |