検査項目解説
検査名 | 血清アミロイドA蛋白/アポSAA/アミロイドA蛋白 |
英検査名 | Serum Amyloid-A/Amyloid A Protein/Amyloid A/SAA |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:8.0μg/mL以下 |
測定法 | ラテックス凝集免疫法 |
基準範囲出典 |
1.永徳 広美 他:生物物理化学 37(1):19-23,1993 2.香坂 隆夫 他:医学と薬学 31(5):1191-1210,1994 .3 山田俊幸:血清アミロイドA(SAA)─病原性と検査値の背景.臨床病理 54:509-512,2006 |
解説 |
SAAは炎症時に組織に沈着する線維蛋白アミロイドAの前駆体で、炎症性サイトカインの作用で肝で産生される。急性相蛋白の性質を持ち、鋭敏度はCRPと同程度に炎症状態を反映するが、特にウイルス感染症や全身性エリテマトーデスではCRPよりも反応性は良い。 高値(血清):悪性腫瘍、ウイルス感染症、細菌感染症、自己免疫疾患、続発性アミロイドーシス、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、急性心筋梗塞、狭心症、大腸炎、尿路感染症、組織壊死、動脈硬化症、糖尿病、血管障害のハイリスク患者、火傷 |