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検査項目解説

検査名 シアリルSSEA-1抗原/シアリルLex-i 抗原
英検査名 SLX Antigen/Sialyl SSEA-1 Antigen/Sialyl Lex-i Antigen/SLX
検体基準範囲 白血球にも本抗原が存在するので、血清は直ちに分離する。溶血検体は不可。唾液の混入を避ける。
血清:腫瘍マーカーとしてのカットオフ値:38U/mL以下
測定法 RIA固相法
基準範囲出典 1.井村 裕夫 他:癌と化学療法 14(5):1315-1321,1987
2.神奈木玲児ほか:腫瘍マーカー SLX(シアリルSSEA-1,シアリルLex-i).日本臨牀 63(増刊):675-680,2005
解説 SLXはシアル酸で修飾されたSSEA-1抗原で癌細胞と血管内皮細胞を接着させる機能を持ち、血行転移で癌細胞と血管内皮細胞の接着を促進させると考えられている。臨床的には肺癌、膵癌、卵巣癌、乳癌の腺癌で血中濃度が上昇し、消化器系の良性疾患での偽陽性率が低いという特徴があり、肺腺癌、膵癌、卵巣癌の診断、経過観察、治療効果判定に用いられる。
陽性(血清):膵癌、乳癌、肺腺癌、卵巣癌
偽陽性:気管支拡張症、重症肺結核、肺線維症、びまん性汎細気管支炎

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