検査項目解説
検査名 | 可溶性ICAM-1/可溶性CD54/細胞接着分子-1 |
英検査名 | Soluble Intercellular Adhesion Molecule-1 |
検体基準範囲 |
EDTA-2Na加血漿を検体とし、速やかに測定するか、凍結保存する。 血漿:98.8~320ng/mL(参考値) |
測定法 | ELISA |
基準範囲出典 |
1.今井 浩三 他:臨床免疫 24(11):1568-1573,1992 2.仲田文造ほか:乳癌の転移・浸潤とICAM-1発現の関連.乳癌の臨床 13:511-515,1998 |
解説 |
sICAM-1は免疫担当細胞、血管内皮細胞、癌細胞などに発現し免疫担当細胞との接着、白血球の血管外遊出、Tリンパ球の活性化などに関与している。生理的には自己免疫、感染、腫瘍の浸潤、アレルギーなどでもたらされる炎症性病態に深くかかわっている。臨床的には炎症性疾患の活動性の評価、癌侵潤の程度推定などに用いる。 高値(血漿):B細胞性白血病、Sarcoidosis、アレルギー疾患、移植片拒絶反応、川崎病、関節リウマチ、肝・胆道系癌、血管炎症候群、腎癌、膵癌、重症感染症、成人呼吸促迫症候群、成人T細胞性白血病、全身性エリテマトーデス、全身性炎症反応症候群、大腸癌、動脈硬化症、乳癌、卵巣癌 |