検査項目解説
検査名 | SPan-1/SPan-1抗原 |
英検査名 | Span-1 Antigen/Span-1 |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、冷蔵保存する。長期保存は-20℃以下で行う。唾液の混入を避ける。 血清:腫瘍マーカーとしてのカットオフ値:30U/mL以下 |
測定法 | RIA固相法 |
基準範囲出典 |
1.梅山 馨 他:膵臓 3(4):528-539,1988 2.鄭 容錫 他:クリニカ 16(4):251-256,1989 3.元雄良治ほか:腫瘍マーカー DU-PAN-2,Span-1.日本臨牀 63(増刊):687-690,2005 |
解説 |
この検査は膵癌、胆道癌の診断、治療効果、再発の指標として用いる。SPan-1はヒト膵癌細胞株を免疫原として作成されたモノクローナル抗体が認識する糖鎖抗原でCA19-9、CA50、KMO-1と類似している。臨床的には膵癌(陽性率約80%)、胆道癌(約70%)、肝癌(約50~605)の治療効果判定や経過観察に用いる。良性疾患での偽陽性が認められるが、多くは低値であることから、良性膵疾患と膵癌の鑑別に用いられることもある。 陽性(血清):胃癌、肝癌、膵癌、大腸癌、胆道癌 偽陰性:Lewis抗原陰性者 |