検査項目解説
検査名 | 比重(尿)/尿比重 |
英検査名 | Specific Gravity |
検体基準範囲 |
新鮮尿を検体とする。 尿:1.005~1.030 |
測定法 | 屈折計法、試験紙法 |
基準範囲出典 |
1.Schumann GB, Schweitzer SC: Examination of urine. In Clinical Chemistry, Theory, Analysis and Correlation. Edited by LA Kaplan, AJ Pesce. Third edition. St. Louis, Mosby-Year Book Inc. 1996 pp 1118-1119 2.Modern Urine Chemistry (Manual). Edited by HM Free. Bayer Corp, Eighth printing. 1996 pp 36-37 |
解説 |
尿は濃縮や希釈によって血液浸透圧の恒常性を保つが、腎での尿の濃縮力を知る検査が尿比重測定である。尿比重は尿に含まれる食塩と尿素に大きく左右されるが、糖や蛋白が排泄されるとそれらの影響も受ける。臨床的には腎機能障害のスクリーニング検査として尿蛋白、尿糖などと同時に測定する。 高値(尿):脱水症、糖尿病、高張輸液 低値(尿):腎実質障害、尿崩症、夜間多尿、浮腫の消退期 |