検査項目解説
検査名 | 扁平上皮癌関連抗原/SCC抗原 |
英検査名 | Squamous Cell Carcinoma Antigen/Squamous Cell Carcinoma-Related Antigen/SCC |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、冷蔵保存する。唾液、フケ、表皮、毛髪、爪などの混入を避ける。 血清:腫瘍マーカーとしてのカットオフ値:2.5ng/mL以下 |
測定法 | ECLIA |
基準範囲出典 |
1.高木 康 他:医学と薬学 53(3):413-421,2004 2.加藤 紘:日本臨床 48(増):1057-1059,1990 |
解説 |
この検査は扁平上皮癌を疑うときに行う。SCC抗原は健常者の血中にもわずかに存在するが、子宮頸部、肺、食道、頭頸部などの扁平上皮癌患者血清中に多量に出現する。臨床的には子宮頸部扁平上皮癌のマーカーとして高い陽性率を示し、しかも腺癌、未分化癌、子宮体癌、卵巣癌の陽性率が低いことから子宮頸癌マーカーとして有用性が高い。 陽性(血清):子宮頸部癌、食道癌、頭頸部癌、肺癌、皮膚癌 |