検査項目解説
検査名 | スーパーオキサイドディスムターゼ/スーパーオキサイドジスムターゼ |
英検査名 | Superoxide Dismutase/Copper Zinc Superoxide Dismutase |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、凍結保存する。 血清:6.4~12.8% |
測定法 | NBT還元法 |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
SODは組織障害性を持つスーパーオキサイドを除去する反応を触媒する酵素で様々な金属と結合している。スーパーオキサイドは極めて組織障害性が強く、脂質の過酸化、酵素の失活、DNAの不活化、メトヘモグロビンの生成や生体膜の破壊などを起こす。SODのうちCu-SODやZn-SODは、肝や赤血球に多量に存在し肝疾患や悪性腫瘍で増加する。また、Mn-SODはサイトカインが関与する組織破壊を伴う炎症性疾患で高値になる。 Cu-SOD、Zn-SOD高値(血清):胃癌、急性肝炎、食道癌、膵癌、大腸癌、胆道癌 Mn-SOD高値(血清):肝細胞癌、急性心筋梗塞、急性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、成人呼吸窮迫症候群、卵巣癌 |