検査項目解説
検査名 | サーファクタントプロテインD/肺サーファクタントプロテインD |
英検査名 | Surfactant Protein D/SP-D |
検体基準範囲 | 採血後-20℃以下で保存し、解凍後速やかに測定する。冷蔵検体は12時間以内に測定する。血清:110ng/mL未満 |
測定法 | EIA |
基準範囲出典 |
1.田中誠仁ほか:肺サーファクタント蛋白質D(SP-D)の短時間測定法SP-Dキット「ヤマサ」EIA IIの開発.医学と薬学 59:439-446,2008 2.本田 泰人 他:医学と薬学 36(4):809-815,1996 |
解説 |
サーファクタントプロテインは肺胞II型細胞で産生され分泌される表面活性部質でA、B、C、Dの4種が同定されている。SP-Dは親水性が強く約70%が肺胞被覆層の可溶性分画に分布している。肺胞上皮細胞が損傷を受けると、この細胞に強く発現しているSP-Dが血中に増加する。臨床的には肺にびまん性の線維化陰影が見られた時に、肺損傷の程度を把握するために測定する。 高値(血清):過敏性肺炎、膠原病関連間質性肺炎、特発性間質性肺炎、放射線肺炎、気管支拡張症 |