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検査項目解説

検査名 T細胞・B細胞百分率/リンパ球サブポピュレーション/リンパ球サブセット
英検査名 T and B Lymphocyte Subpopulation
検体基準範囲 ヘパリン加血液を検体とし、速やかに測定するか、室温で保存する。
末梢リンパ球:T細胞(66~89%)、B細胞(4~13%)
測定法 フローサイトメトリー
基準範囲出典 1.Wauwe JV et al:Immunology 44:865-871,1981
2.西谷 皓次:日本臨床 48(増):720-722,1990
3.池本敏行:フローサイトメトリー 手技と解析.Medical Technology 33:31-38,2005
解説 リンパ球には細胞免疫を担当するT細胞と体液免疫を担当するB細胞の二つのサブポピュレーションがあり、この二者の比率を検査するのがT細胞・B細胞百分率である。この検査は自己免疫疾患、免疫不全症、血液疾患、アレルギー疾患などの診断や治療効果の判定に有用である。また、リンパ性白血病はT細胞性とB細胞性に別れるが、その分類確定は治療や予後に有用な情報になる。
高値(T細胞):伝染性単核球症、成人T細胞性白血病
高値(B細胞):B細胞性白血病、百日咳
低値(T細胞):AIDS、B細胞腫瘍、DiGeorge症候群、Wiskott-aldrich症候群、重症複合免疫不全症、分類不能免疫不全症、毛細血管拡張性失調症
低値(B細胞):AIDS、重症免疫複合症候群、Bruton無γ-グロブリン血症、Good症候群、T細胞腫瘍
低値(T・B細胞):ホジキンリンパ腫、ウイルス感染症、重症複合免疫不全症、進行癌

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