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検査項目解説

検査名 抗セントロメア抗体
英検査名 Anti-Centromere Antibody
検体基準範囲 血清分離後速やかに測定するか、短期は4℃、長期は-20℃で保存する。
血清:陰性(10.0未満)、判定保留(10.0~15.9)、陽性(16.0以上)
測定法 ELISA
基準範囲出典 1.宮脇 昌二,他:医学と薬学 45(1):129-135,2001
2.White B: Systemic sclerosis. In Clinical Immunology Principles and Practice. Second edition. Edited by R Rich, T Fleisher, W Shearer, et al. St. Louis, Mosby-Year Book, 2001, Chapter 64, pp 64.1-64.10
3.Tan EM, Rodnan GP, Garcia I, et al: Diversity of antinuclear antibodies in progressive systemic sclerosis. Anti-centromere antibody and its relationship to CREST syndrome. Arthritis Rheum 1980;23:617-625
4.Kallenberg CG: Anti-centromere antibodies (ACA). Clin Rheum 1990;9:136-139
5.古屋善章ほか:抗セントロメア抗体.内科 93:1255,2004
解説 この検査の目的は全身性硬化症の診断と病型予測である。ACAは染色体に存在するセントロメア部分に特異的に反応する強皮症の一病型であるCREST症候群に特異的な抗体で、陽性率はCREST症候群70~80%、強皮症10~30%、Raynaud病25%とされている。臨床的にはRaynaud現象、手指硬化症、毛細血管拡張、皮下の石灰沈着、食道蠕動運動低下などが認められる場合に測定する。
陽性(血清):CREST症候群、強皮症、レイノー症候群、全身性硬化症、原発性胆汁性肝硬変

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