検査項目解説
検査名 | タウ蛋白 |
英検査名 | Tau Protein |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、凍結保存する。 髄液:1,200pg/mL未満 |
測定法 | ELISA |
基準範囲出典 |
1.T.Nishimura et al:Methods Findings 20:227-236,1998 2.Chohan G et al:J Neurol Neurosurg Psychiatry 81)11):1243,2012 |
解説 |
タウ蛋白はチューブリンに結合し重合を促進し微小管を形成する作用がある微小管付随蛋白で、その性質から脳での発現が最も多い。この蛋白がリン酸化されると神経細胞内に沈着し神経原線維変化を起こしAlzheimer病となる。また、神経細胞やグリア細胞内に蓄積すればPick病、大脳皮質基底核変性症、進行性核上麻痺を引き起こす。臨床的には認知症患者の診断、Alzheimer病の診断とその他の認知症との鑑別などに用いる。 高値(髄液):AIDS、Alzheimer病、Alzheimer病に進行する軽度認知症、Creutfeldt-Jakob病、Lewy小体型認知症、大脳皮質基底核変性症、前頭側頭型認知症、認知症を伴う筋萎縮性側索硬化症、正常圧水頭症、認知症 |