検査項目解説
検査名 | ヒトTARC/Th2ケモカイン |
英検査名 | Thymus and Activation-Regulated Chemokine/TARC |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、冷蔵保存する。血漿は不可。 血清:6~12ヶ月(1367pg/mL未満)、1~2歳(998pg/mL未満)、2歳以上(743pg/mL未満)、成人(450pg/mL未満) |
測定法 | ELISA |
基準範囲出典 |
1.安江 智美 他:アレルギーの臨床 34(10):60-65,2014 2.藤澤 隆夫 他:日本小児アレルギ-学会誌 19(5):744-757,2005 3.古江増隆:アトピー性皮膚炎とTARC(thymus-and activation-regulated chemokine).medicina 41:444-445,2004 |
解説 |
TARCは白血球に発現するCCR4受容体に結合し、白血球の遊走を制御するケモカインの一種である。産生細胞は免疫担当細胞、上皮細胞、線維芽細胞などで、TNF-αやINF-γによって産生が亢進する。臨床的にはアトピー性皮膚炎の病態成立の関与しているケモカインと考えられ、アトピー性皮膚炎の重症度評価の指標とされる。 高値(血清):アトピー性皮膚炎、炎症性皮膚炎、菌状息肉腫、蕁麻疹、水胞性類天疱瘡 |