検査項目解説
検査名 | TSH刺激性レセプター抗体/甲状腺刺激抗体/刺激型TSHレセプター抗体/抗TSH刺激性レセプター抗体 |
英検査名 | Thyroid Stimulating Antibody/TSAb |
検体基準範囲 |
血清分離後直ちに測定するか、速やかに凍結する。 血清:陰性(120%以下) |
測定法 | Bioassay EIA |
基準範囲出典 |
1.上條 桂一 他:医学と薬学 71(5):903-911,2014 2.赤水尚史:バセドウ病の病態と診断.モダンフィジシャン 23:1044-1047,2003 |
解説 |
TSH刺激性レセプター抗体はBasedow病の原因である甲状腺刺激活性を持つ自己抗体(甲状腺刺激抗体)で、Basedow病の病態をよく反映する。臨床的には未治療のBasedow病で90~95%の陽性率があり、Basedow病の診断、治療効果の判定、経過観察に有用である。また、胎児・新生児の甲状腺機能亢進症の診断にも使われる。 陽性(血清):Basedow病、甲状腺眼症、橋本病 弱陽性(血清):無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎、甲状腺癌 |