検査項目解説
検査名 | TSH作用阻害抗体/甲状腺刺激阻害型抗体/阻害型TSHレセプター抗体 |
英検査名 | Thyroid Stimulation Blocking Antibodies |
検体基準範囲 |
血清分離後直ちに測定するか、速やかに凍結する。 血清:陰性(50%以下) |
測定法 | Bioassay EIA |
基準範囲出典 |
1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 2.坪井久美子:ブロッキング抗体による甲状腺機能低下症.Medical practice 22:629-631,2005 |
解説 |
この検査はブロッキング抗体による甲状腺機能低下症の診断に用いる。TSH作用阻害抗体はTSHとTSHレセプターとの結合を阻害することでTSH作用を阻害する抗体である。この抗体はTSHレセプターの刺激活性を持たないため、TSHのシグナル伝達を遮断し甲状腺機能を低下させる。臨床的には甲状腺萎縮の患者を診た場合に測定する。 陽性(血清):特発性甲状腺機能低下症 |