検査項目解説
検査名 | 組織メタプロテアーゼインヒビター/コラゲナーゼインヒビター1 |
英検査名 | Tissue Inhibitor of Metalloproteinase-1/Tissue Inhibitor of Metalloproteinase |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、凍結保存する。 血清:108~223ng/mL |
測定法 | EIA |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
組織メタロプロテアーゼインヒビターはTIMP-1から4まで知られている。分子量2万~3万の分泌型蛋白質でプロテアーゼ活性を抑制するほか細胞増殖促進作用がある。TIMP-1は結合組織細胞内で産生される骨マトリックス成分の分解酵素活性を抑制する作用があり、関節リウマチや変形性関節症の関節軟骨破壊、悪性腫瘍の転移、浸潤に関係していることが明らかにされた。臨床的には組織破壊や修復、悪性腫瘍の転移、浸潤等の経過観察に用いられる。 高値(血清):悪性腫瘍、急性A型肝炎、慢性C型肝炎、肝硬変、肝細胞癌、非アルコール性脂肪性肝疾患、乳癌、関節リウマチ、慢性肝炎 |