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検査項目解説

検査名 クラミジア・トラコマティス抗体/抗クラミジア・トラコマティス抗体
英検査名 Chlamydia Trachomatis Antibody/Anti-Chlamydia Trachomatis Antibody
検体基準範囲 検体採取後速やかに測定するか、冷蔵保存する。
血清:IgA,IgG,IgM:0.90未満:(-)、0.90~1.09:(±)、1.10以上:(+)
測定法 ELISA
基準範囲出典 1.松本 明 他:感染症学雑誌 66(5):584-591,1992
2.野口 昌良 他:産婦人科の実際 39(11):1701-1705,1990
3.Movahed MR: Infection with Chlamydia pneumoniae and atherosclerosis: a review. J South Carolina Med Assoc 1999;95:303-308
4.Smith T: Chlamydia. In Diagnostic Procedures for Viral, Rickettsial and Chlamydial Infections. Sixth edition. Edited by N Schmidt, R Emmons. Washington, DC, APHA, 1989, pp 1165-1198
5.Sheffield PA, Moore DE, Voigt LF, et al: The association between Chlamydia trachomatis serology and pelvic damage in women with tubal ectopic gestations. Fertil Steril 1993;60:970-975
6.宇留間友宣ほか:クラミジアの検査法.臨床と微生物 34:195-199,2007
解説 この検査は感染細胞の採取が困難で抗原検査が困難な精巣上体炎、慢性前立腺炎、骨盤内感染症、呼吸器感染症などの深部感染症の診断に用いる。クラミジア・トラコマティス抗体はIgM、IgG、IgAの3種あるが、IgMは感染後1週以内に上昇し2ヶ月以内に消失、再感染で上昇することはないため、急性感染の指標となる。IgG抗体は感染1ヶ月後から上昇し数年間抗体価を持続するので既感染の診断に用いる。IgA抗体は初感染でも再感染でも2週後に上昇し、6ヶ月間抗体価を維持する。臨床的には新生児・乳幼児のクラミジア急性感染、クラミジア肺炎、クラミジア深部感染の診断に用いる。また、感染細胞の採取が困難な精巣上体炎、慢性前立腺炎、骨盤内感染や呼吸器感染などでは抗原検査に代わって行われる。
陽性(血清):新生児・乳幼児:封入体結膜炎、肺炎 男性:前立腺炎、精巣上体炎、尿道炎 女性:子宮頸管炎、骨盤内感染症

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