検査項目解説
検査名 | 組織プラスミノゲンアクチベータ・プラスミノゲンアクチベータインヒビター1複合体/t-PA・PAI-1複合体 |
英検査名 | Tissue Plasminogen Activator:Plasminogen Activator Inhibitor-1 Complex |
検体基準範囲 |
3.2%クエン酸Na入りポリスピッツ管で採血し、速やかに測定するか、凍結保存する。 血漿:50ng/mL以下 |
測定法 | LPIA |
基準範囲出典 | 1.丸山征郎:t-PA・PAI-1複合体.日本臨牀 68(増刊):777-782,2010 |
解説 |
血管内細胞から放出された組織プラスミノゲンアクチベータ(t-PA)は生理的阻止因子のプラスミノゲンアクチベータインヒビター-1(PAI-1)と即時的に結合しt-PA・PAI-複合体を作る。t-PA・PAI-1の量は血中に放出されたt-PA量を反映していると考えられる。臨床的には血管内皮細胞障害や血栓溶解療法のモニタリングに用いる。異常値を認めたら、線溶亢進ではFDP、FDP-Dダイマー、PPICを、また血管内皮細胞障害はPAI-1、TMなどを測定する。 高値(血漿):エンドトキシン産生菌による敗血症、急性心筋梗塞、広範囲の血管病変、深部静脈血栓症、播種性血管内凝固症候群、薬剤(血栓溶解剤) |