検査項目解説
検査名 | 組織ポリペプチド抗原 |
英検査名 | Tissue Polypeptide Antigen/TPA |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、凍結保存する。 血清:70 U/L未満 |
測定法 | RIA固相法 |
基準範囲出典 |
1.阪原 晴海 他:癌と化学療法 23(6):733-743,1996 2.杉山保幸ほか:腫瘍マーカー 組織ポリペプチド抗原(TPA).日本臨牀 63(増刊):705-707 |
解説 |
TPAはサイトケラチンを認識するモノクローナル抗体で検出される非特異的腫瘍マーカーである。悪性腫瘍で増加し腫瘍の進行度と関連するとされている。臓器特異性に乏しく良性疾患でも陽性を示すため早期診断には不適であるが、転移の確認、治療効果判定などに用いられる。 陽性(血清):胃癌、食道癌、子宮癌、膵癌、肝細胞癌、胆道癌、直腸結腸癌、乳癌、肺癌、胆道癌、膀胱癌、前立腺癌、精巣腫瘍、卵巣癌、子宮頸癌、甲状腺癌,肉腫、悪性黒色腫、リンパ腫、白血病、 偽陽性:炎症性疾患、感染症、肝硬変、急性肝炎 |