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検査項目解説

検査名 リン脂質
英検査名 Total Phospholipids/Phospholipids
検体基準範囲 早朝空腹時に採血し、速やかに測定するか、冷蔵保存する。
血清:160~260mg/dL
測定法 酵素法
基準範囲出典 1.Takayama M et al:Clinica Chimica Acta 79:93-98,1977
2.鈴木 博 他:日本臨床 53(増):623-626,1995
3.Baehorik PS, Levy RI, Rifkind BM: Lipids and dyslipoproteinemia. In Clinical Diagnosis and Management by Laboratory Methods. 18th Edition. Edited by JB Henry. Philadelphia, WB Saunders Company, 1991, p 198
4.Norum KR, Gjone E, Glomset JA: Familial lecithin: cholesterol acyltransferase deficiency, including fish eye disease. In The Metabolic Basis of Inherited Disease. Sixth Edition. Edited by CR Scriver, AL Beaudet, WS Sly, D Valle. New York, McGraw-Hill Book Company, 1989, pp 1181-1194
5.山下静也:脂質転送蛋白の種類とその機能.日本臨牀 65(増刊):40-46,2007
解説 PLはグリセロリン脂質とスフィンゴリン脂質に分けられ、コレステロールと共に細胞膜の構成成分として重要な役割を果たしている。このほか、コレステロールエステルの生成、凝固第X因子活性化やミトコンドリア酵素活性化などの生理作用を持つ。臨床的には肝のミクロソームで産生されることから、間接的な肝機能の把握に用いるほか、胆汁うっ滞の原因把握に用いる。
高値(血清):LCAT欠損症、Niemann-Pick病、Tangier病、高脂血症(IIa、IIb、III、IV型)、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群、閉塞性黄疸
低値(血清):家族性HDL欠損症、肝癌、劇症肝炎、甲状腺機能亢進症、多発性硬化症、非代償性肝硬変

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