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検査項目解説

検査名 トリヨードサイロニン摂取率/トリオソルブテスト/T3摂取率
英検査名 T3-Uptake/Triiodothyronine Uptake
検体基準範囲 検体は速やかに測定するか、冷蔵保存する。
血清:24.4~34.5%
測定法 CLIA
基準範囲出典 1.上條 桂一 他:医学と薬学 408"9:387-394,1998
2.飯野 史郎:日本臨床 47(s):1122-1125,1989
3.Salvatore D, Davies TF, Schlumberger MJ, Hay ID, Larsen PR. Thyroid physiology and diagnostic evaluation of patients with thyroid disorders. In: Melmed S, Polonsky KS, Larsen PR, Kronenberg HM, eds. Williams Textbook of Endocrinology. 13th ed. Philadelphia, PA: Elsevier; 2016:chap 11.
4.Weiss RE, Refetoff S. Thyroid function testing. In: Jameson JL, De Groot LJ, de Kretser DM, et al, eds. Endocrinology: Adult and Pediatric. 7th ed. Philadelphia, PA: Elsevier Saunders; 2016:chap 78.
解説 RT3Uは甲状腺ホルモン結合蛋白(TBG)のT4不飽和結合能を知るもので、甲状腺ホルモン濃度と結合蛋白量および結合能の変化を同時に知ることが出来る。両者の間には「遊離T4index=総T4×T3摂取率」の関係が成立している。現在、TBGやT4は直接測定されているのでこの検査の意義が薄れつつある。臨床的には甲状腺機能異常を疑うとき、またTBGの量的・質的異常を疑うときに測定する。
高値(血清):Basedow病、 Plummer病、TSH産生腫瘍、遺伝性TBG欠損症、甲状腺機能亢進症、橋本病、重症肝障害、重症消耗性疾患、破壊性甲状腺炎、ネフローゼ症候群、薬剤(アンドロゲン、サリチル酸、ジフェニルヒダントイン)
低値(血清):遺伝性TGB増加症、甲状腺機能低下症、橋本病、甲状腺摘出術後、放射性ヨード療法後、妊娠、薬剤(エストロゲン)

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