検査項目解説
検査名 | I型コラーゲン架橋N末端テロペプチド |
英検査名 | Type I Collagen Cross-Linked N-Telopeptide/NTx |
検体基準範囲 |
早朝第2尿を検体とし、速やかに測定するか、冷蔵保存する。 尿:男性13.0~73.0nmol BCE/nmol・Cr、閉経前女性8.3~69.9nmol BCE/nmol・Cr、閉経後女性14.0~99.5nmol BCE/nmol・Cr 血清:男性:9.5~17.7nmol BCE/L、閉経前女性:7.5~16.5nmol BCE/L、閉経後女性:10.7~24.0nmol BCE/L |
測定法 | ELISA |
基準範囲出典 |
1.Hanson DA et al:Journal of Bone and Mineral Research 7(11):1251-1258,1992 7 2.Eyre DR:Bio Clinica 9(14):1046-1049,1994 3.馬場 正博:生物試料分析 22-2-121~128 1999 4.板橋 明:骨粗鬆症と骨軟化症.黒川 清ほか(編);内科学 第2版.文光堂,2003,pp1248-1252 |
解説 |
この検査は主に骨粗鬆症の診断、治療効果判定に用いられる。また、転移性骨腫瘍や原発性副甲状腺機能亢進症の病勢診断にも有用とされている。NTxはI型コラーゲンC末端テロペプチドと同じくI型コラーゲンが分解され血中に放出されたN末端ペプチドであるが、1CTPと異なり尿細管で再吸収されないため、より検体が得やすい尿中濃度の測定で1CTPと同じ臨床的意義があるとされている。 高値(尿):原発性副甲状腺機能亢進症、骨粗鬆症、多発性骨髄腫 |