検査項目解説
検査名 | I型コラーゲンC末端テロペプチド |
英検査名 | C-Terminal Telopeptide of Type I Collagen/Type I Collagen C-Terminal Telopeptide/Cross-Linked C-terminal Telopeptide of Type I Collagen/I CTP |
検体基準範囲 |
検体採取後速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:4.5ng/mL未満 尿 |
測定法 | RIA2抗体法 |
基準範囲出典 |
1.清原 剛 他:ホルモンと臨床 42(12):1189-1193,1994 2.福永 仁夫 他:ホルモンと臨床 41(7):729-736,1993 |
解説 |
この検査は悪性腫瘍の骨移転の診断及び治療効果判定の指標として有用である。ICTPは骨基質の90%以上を占めるI型コラーゲンが分解され血中に放出されたC末端部ペプチドで、血中濃度はコラーゲン線維の生成速度を反映するとされ、骨細胞崩壊の指標として測定される。特に前立腺癌などの骨転移診断に有用とされる。また乳癌ではI CTPの増加が骨転の早期移発見に使われる。 高値(血清):癌性高Ca血症、関節リウマチ、肝硬変、強皮症、慢性腎不全、多発性骨髄腫、転移性骨腫瘍、肺癌、下垂体腺腫、甲状腺機能亢進症、神経性食欲不振症、腎性骨異栄養症、Paget病 高値(尿):Paget病 低値(血清):Cushing症候群 副腎偶発腫、甲状腺機能低下症 低値(尿):変形性関節症 |