検査項目解説
検査名 | Ⅳ型コラーゲン |
英検査名 | Type IV Collagen Peptide/Type IV Collagen/Collagen IV |
検体基準範囲 |
早朝空腹時に採血し、速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:150ng/mL以下 尿:30~39歳(4.0μg/g・Cr以下)、40歳以上(4.9μg/g・Cr以下) |
測定法 | ラテックス凝集比濁法 |
基準範囲出典 |
1.水田 敏彦:日本臨床 57(S1):299-302,1999 2.小幡 賢一 他:臨床検査機器・試薬 18-3-439~444 1995 3.大角 誠治 他:糖尿病 39-7-523~526 1996 |
解説 |
IV型コラーゲンは生体各組織の基底膜でラミニンと結合して基底膜層を形成している。このため組織破壊や修復に伴う基底膜の分解や再生の際に変動する。この物質の尿中排泄量は糸球体の基底膜機能を特異的に反映するため、糖尿病性腎症で見られる糸球体や尿細管の基底膜肥厚、メザンギウム拡大などを早期に知ることが出来る。 高値(血清):糖尿病性腎症のハイリスク状態、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、アルコール性肝障害、肝細胞癌、転移性肝癌、非アルコール性脂肪肝炎 高値(尿):糖尿病 |