微生物検査
[材料別]胆汁
■材 料:胆汁
■その他:-
■染色法:グラム染色
■菌種名:Enterococcus faecalis
Klebsiella pneumoniae
■培地名:-
■年 齢:-
■性 別:-
培養検査の結果、 Enterococcus faecalisとKlebsiella pneumoniae が同定された。
■材 料:胆汁
■その他:-
■染色法:グラム染色
■菌種名:Aeromonas hydrophila
Klebsiella pneumoniae
■培地名:-
■年 齢:-
■性 別:-
培養検査の結果、 Aeromonas hydrophilaとKlebsiella pneumoniae が同定された。ただし、グラム染色では2菌種の存在は判断できなかった。
■材 料:胆汁
■その他:-
■染色法:-
■菌種名:Escherichia coli
■培地名:BTB乳糖加寒天培地
■年 齢:-
■性 別:-
・ 本症例での注意点
微生物検査を依頼する場合には抗菌薬投与前の臨床検体を提出するのが基本である。ただし、抗菌薬投与中の臨床検体を提出する場合には抗菌薬の血中濃度が最も低い時期に検体を採取し提出することが望ましい。
■材 料:便
血液
胆汁
■その他:イヌのミクロフィラリア
無鉤条虫の受胎節
トキソプラズマ栄養型
ランブル鞭毛虫嚢子
■染色法:-
■菌種名:-
■培地名:-
■年 齢:-
■性 別:-
①左側上(イヌのミクロフィラリア)スライド
日本では関東地方以西からの報告が多く、特に高齢者で認められる。 形態的特徴では成虫の雄虫は12〜20cm、雌虫は25〜30cm程度、体幅は1mm程度の細長い線虫である。イヌに感染した糸状虫の血液をキムザ染色すると、150〜330µm程度のミクロフィラリアが認められる。感染経路は蚊が感染したイヌの血液を吸血してミクロフィラリアを取り込むと、蚊の体内で感染型幼虫になり、この感染型幼虫が蚊の吸血時にヒトの血液に注入されて感染する。媒介蚊としてはトウゴウヤブカ、ヒトスジシマカ、アカイエカが有名である。
②右側上(無鉤条虫の受胎節)スライド
世界に広く分布し、牛肉を食べる回教徒の国で多く、摂取した嚢虫は小腸上部の粘膜に吸着して成虫となる。形態的特徴では成虫は3~6m、片節は1000~2000個、頭部には4個の吸盤があり、子宮側枝は有鉤条虫より多く20~24本の分枝を有し、片節は乳白色、肉厚で活発に運動する。症状はほとんどなく、時に消化器症状を呈する程度である。虫卵には小蓋がなく、卵殻に相当する被膜は薄く、内部はゼリー状で、内部には幼虫被殻があり、このなかに六鉤幼虫が存在する。なお、虫卵での有鉤条虫卵との鑑別は不可能である。
③左側下(トキソプラズマ栄養型)スライド
世界に広く分布している。日本人のトキソプラズマ抗体保有率は10~30%で、海外に比べ低く、若年層では減少傾向にある。成人の大部分は不顕性感染であるが、時に妊婦のトキソプラズマ感染による先天性トキソプラズマ症を起こす。形態的特徴では栄養型の大きさ(µm)は3~7×2~3程度で、1個の核を有する半月型が特徴である。症状は網脈絡膜炎、水頭症、脳内石灰化象、神経・運動障害を起こす。
④右側下(ランブル鞭毛虫嚢子)スライド
世界に広く分布し、特に熱帯・亜熱帯地域に多く、ヒトの小腸に寄生する。形態的特徴では栄養型の大きさ(µm)は12~15×6~8程度で、西洋梨の形態(モンキーフェイス)を呈し、核は2個で左右対称、中央にカリオソームが存在し、虫体中央上方より4対8本の鞭毛がある。嚢子型の大きさ(µm)は8~12×6~8程度で楕円形、成熟嚢子には4個の核を保有する。症状は上腹部痛、下痢が主症状である。