微生物検査
[染色法別]ウイルツ染色
Clostridium tetani のグラム染色とウィルツ染色の症例
■分 類:一般細菌
■材 料:皮膚分泌物
■その他:-
■染色法:グラム染色
ウィルツ染色
■菌種名:Clostridium tetani
■培地名:-
■年 齢:-
■性 別:-
■材 料:皮膚分泌物
■その他:-
■染色法:グラム染色
ウィルツ染色
■菌種名:Clostridium tetani
■培地名:-
■年 齢:-
■性 別:-
■解 説
①左側スライド
皮膚分泌物のグラム染色では先端に芽胞を有するグラム陽性桿菌(太鼓のバチ状)が認められる。一般的にClostridium tetani が推定されるが、断定することは難しい。
②右側スライド
純培養後のC. tetani におけるWirtz(ウィルツ)染色像を示した。芽胞はマラカイト緑液にて緑色、菌体はサフラニンにて薄い赤色に染まる特徴がある。
・ Wirtz(ウィルツ)染色法
標本は火炎又はメタノール液にて固定を行い、5%マラカイト緑液を十分に塗抹の上に添加し、継続的に2〜5分程度加温染色を実施する※(加温の際マラカイト緑液を沸騰させないよう注意し、液面から湯気がでたら火を引き、塗抹上の染色液が少し冷めてから、必要に応じて5%マラカイト緑液を少し追加し、再度加温する)。その後、水洗を行い、 0.5%サフラニン液を塗抹の上に十分添加して約30秒程度染色する。染色後は水洗を実施し、顕微鏡にて観察する。