微生物検査
[染色法別]ラクトフェノールコットンブルー染色
■材 料:その他
■その他:-
■染色法:ラクトフェノール・コットンブルー染色
■菌種名:Aspergillus fumigatus
■培地名:-
■年 齢:-
■性 別:-
- 世界各地の空中・土壌・穀物から高頻度に分離され、不完全菌門に属する。
※不完全菌門:無性的に産生される分生子により繁殖する。 - A. fumigatus は病原的意義が高い。その他にはA. niger, A. terreus, A. flavus, A. nidulans などが存在する。
- Aspergillus spp.は主に呼吸器関連の部位を侵す。
※組織・臓器も侵すため深在性真菌症の原因となる。
※肺で増殖しアスペルギローマを形成する。 - A. flavusは発癌物質であるアフラトキシンを産生する。
- カンジダ症に次いで第2位の発生率であり、大部分は日和見感染症である。
- 選択培地にはツァペック・ドックス寒天培地がある。
※培養温度:30℃ ※A. fumigatus は45℃での発育も可能である。 - 治療にはアンホテンシンB、イトラコナゾールが有効である。
・Aspergillus spp.の形態学的特徴
- 菌糸状の分生子柄の先にはフラスコ型の頂嚢が存在する。
- 頂嚢には梗子(メツラ)とフィアライドを形成する。
- フィアライドの先には分生子が形成される。
■材 料:その他
■その他:-
■染色法:無染色
ラクトフェノール・コットンブルー染色
■菌種名:Cladosporium bertholletia
Fonsecaea pedrosoi
Alternaria alternata
Sporothrix schenckii
■培地名:-
■年 齢:-
■性 別:-
①左側上スライド
Cladosporium bertholletia の顕微鏡像を示した。最初に菌糸、分生子柄に小突起が生じる。この小突起が大きくなり分生子を形成すると同時に母胞との接着面が狭くなる、形成された分生子は次々に出芽して分生子の連鎖を形成する。
②右側上スライド
Fonsecaea pedrosoi の顕微鏡像を示した。多連続性のシンポジオ型分生子形成細胞が認められ,その他Cladosporium 型,Rhinocladiella 型,Phialophora 型の分生子形成も認められることがある。黒色真菌の原因菌としてはF. pedrosoi が大部分を占める。
③左側下スライド
Alternaria alternata の顕微鏡像を示した。 分生子柄は濃褐色で隔壁が多く、時にジグザグしたり、分枝したりする。分生子はポロ型で卵円形、倒棍棒形、濃褐色で表面は粗であり、隔壁が石垣状に認められる。
④左側下スライド
Sporothrix schenckii の顕微鏡像を示した。分生子柄の先端に花弁状に生じる洋梨状の分生子を形成する。37℃で培養した場合にはクリーム色、湿性の酵母様集落を形成する二相性真菌のひとつである。
■材 料:その他
■その他:-
■染色法:ラクトフェノール・コットンブルー染色
■菌種名:Trichophyton rubrum
Microsporum gypsem
Microsporum canis
Fusarium solani
■培地名:-
■年 齢:-
■性 別:-
①左側上スライド
Trichophyton rubrum の顕微鏡像を示した。白癬の原因菌として高頻度に分離される。大分生子は円筒形から葉巻形で菌糸と鑑別し難い場合もある。3~11細胞性で、細胞外壁と隔壁は薄い。小分生子は卵円形や棍棒形、洋梨形である。
②右側上スライド
Microsporum gypsem の顕微鏡像を示した。大分生子は紡錘形、表面は粗造で、3~9細胞性であり、細胞壁は薄く、基端に環状の縁飾りをもつ。小分生子は単性、有茎性で棍棒形を呈する。
③左側下スライド
Microsporum canis の顕微鏡像を示した。大分生子は紡錘形であり、表面は粗造で6~15細胞性で、細胞外壁は厚く、隔壁はやや薄い。小分生子は単性、有茎性で棍棒形を呈する。
④右側下スライド
Fusarium solani の顕微鏡像を示した。大分生子は三日月状から湾曲した円筒形を呈する。小分生子は卵形で、隔壁はない。
■材 料:その他
■その他:-
■染色法:ラクトフェノール・コットンブルー染色
■菌種名:Mucor spp.
Rhizopus spp.
Candida albicans
■培地名:-
■年 齢:-
■性 別:-
①左右側上スライド
Mucor spp.は世界中に普遍的に存在する土壌および空中真菌である。 Mucor spp.の胞子嚢柄は菌糸に対して垂直に形成し、菌糸には仮根は認められない。
②左側下スライド
Rhizopus spp.の胞子嚢柄は菌糸に対して垂直に形成し、仮根は分生子柄を形成した菌糸の直下に形成する。
③右側下スライド
菌糸先端あるいは中間で細胞質が凝集し、厚い壁でかこまれている一種の耐久形で、多くの菌に共通してみられる。厚膜胞子の形成はC. albicans の特徴のひとつである。
■材 料:その他
■その他:培養集落
■染色法:ラクトフェノール・コットンブルー染色
■菌種名:Mucor spp.
■培地名:サブロー寒天培地
■年 齢:-
■性 別:-
ムコール症は接合菌属Zygomycetesによる真菌症の総称で、ヒトにはMucor ramosissimus, Rhizomucor pusillus, Rhizopus oryzae が代表菌種で11種8科が感染する。
土壌や食品に広く生息するケカビ類で、抵抗力の低下した状態で感染が成立する。臨床病型には、皮膚型・皮下型・全身型・鼻腔脳型の4種がある。
Mucor spp.は菌糸を伸ばし、空中に胞子嚢柄を形成し、その先端に胞子嚢をつくる。菌糸体は隔壁がなく、胞子嚢柄は菌糸から垂直に伸び、仮根を形成しないのが特徴である。
ラクトフェノール・コットンブルー染色では菌糸から垂直に伸び胞子嚢柄と胞子嚢が観察され、仮根はみられない。