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 HOME > 微生物検査 _ [菌種別]Rhinocladiella

微生物検査

[菌種別]Rhinocladiella

主要な黒色真菌の形態学的特徴(1)
■分 類:真菌
■材 料:その他
■その他:-
■染色法:無染色
■菌種名:Exophiala jeanselmei
     Exophiala dermatitidis
     Rhinocladiella atrovirens
     Phialophora verrucosa
■培地名:-
■年 齢:-
■性 別:-
■解 説

①左右側上スライド
 Exophiala jeanselmei(左)とExophiala dermatitidis(右)の顕微鏡像を示した。 E. jeanselmei はクロモミコーシスの原因菌で世界の各地で高頻度に分離されている。 E. jeanselmei の発育は27℃で14日間程度培養すると集落の直径は2cm程度となる。色調は黒色か灰色を呈し、表面は灰色の気生菌糸が密生する。分生子はシンポジオ型とCladosporium 様の出芽型が見られる。 E. dermatitidis も皮膚クロモミコーシスなどを起こす原因菌である。 27℃で14日間程度培養すると、集落の辺縁が湿潤し、平坦で黒色の気生菌糸を形成する。37℃培養では黒色酵母様集落を形成するため、二形性黒色真菌に含まれる。分生子は淡褐色でアネロ型を形成し、菌糸先端に集まって球状集塊を作る。

②左側下スライド
 Rhinocladiella atrovirens の顕微鏡像を示した。菌糸、分生子柄あるいはシンジュラ(分生子形成細胞の一種)の小突起上に1個づつ並列して生じる分生子である。この分生子形成は、分生子柄の先端の分生子形成部位が移動するため、分生子はジグザグに屈曲したり、ニワトリのとさか状の配列に観察されることがある。

③右側下スライド
 Phialophora verrucosa の顕微鏡像を示した。 P. verrucosa は木材腐朽菌として知られ、クロモミコーシス、皮下膿瘍、角膜真菌症から分離される。発育速度はやや遅く、 27℃で14日間程度培養すると、集落は黒褐色、黒色に着色し、表面は灰色で短い気生菌糸が密生する。フィアライドはフラスコ形で先端に暗褐色、カップ状のカラレットを形成するため、全体としては徳利形にみえる。

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