画像 |
病理診断名 |
臨床診断名 |
検体 |
解説 |
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血尿 |
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尿 |
赤血球は淡黄色で核がなく、中央がくぼんだ円盤状を呈する。赤血球内のヘモグロビンは均一状で非糸球体型赤血球である。基準値はHPF(400倍視野)で5個以下/HPF |
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血尿 |
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尿 |
高比重尿では、しばしば赤血球が萎縮してコンペイ糖状を呈する場合がある。また、カバーガラスの周辺部でみられることもある。 |
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血尿 |
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尿 |
低比重尿では、しばしば赤血球が膨化する。一部の赤血球は溶血し、脱ヘモグロビン状を呈する。 |
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血尿 |
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尿 |
低比重尿でみられた赤血球で、大部分が溶血状を呈する。潜血反応と沈渣赤血球の間で乖離を認めることがある。 |
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血尿 |
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尿 |
赤血球は通常、ヘモグロビンに由来する淡黄色であるが、脱ヘモグロビン状の赤血球は、S染色に染まり赤色を呈する場合がある。 |
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血尿 |
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尿 |
大部分が糸球体型赤血球(変形赤血球)で多彩な形態を認める。判定時は個々の赤血球形態に注目するのではなく、全体像を把握することが重要である。 |
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血尿 |
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尿 |
赤血球の外側に突出したコブを認める。糸球体型赤血球では、しばしば観察される特徴的な形態で、赤血球の中央部は標的状を示している。 |
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血尿 |
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尿 |
多彩な形態を認める。中央の赤血球は、標的・ドーナツ状を呈する。大部分の赤血球は、脱ヘモグロビン状を呈する。 |
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血尿 |
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尿 |
大部分の赤血球が糸球体型赤血球である。多彩な形態を認める。大部分の赤血球は脱ヘモグロビン状である。 |
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血尿 |
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尿 |
脱ヘモグロビン状を呈し、S染色では染色後これらの特徴が消失する場合があるので速やかな観察が必要である。 |
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血尿 |
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尿 |
均一赤血球を認める。肉眼的血尿では、しばしば小型状・コブ状の赤血球を認める。赤血球内のヘモグロビンは保たれ淡黄色を呈する。 |
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血尿 |
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尿 |
背景にある顆粒成分は、赤血球が崩壊したもので、肉眼的血尿や溶血性疾患、採尿後の時間経過などで、しばしば観察される。 |
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赤血球円柱 |
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尿 |
基質内に赤血球を3個以上認める円柱を赤血球円柱と判定する。腎臓(ネフロン)からの出血を意味する。 |
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赤血球円柱 |
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尿 |
基質内に多数の赤血球を認める。赤血球円柱を認める場合、背景に糸球体型赤血球(変形赤血球)を認める場合が多い。 |
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赤血球円柱 |
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尿 |
基質内に多数の赤血球を認める。S染色では円柱内の赤血球は、淡黄色~赤色(脱ヘモグロビン状)を呈する。 |
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赤血球円柱 |
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尿 |
基質内に多数の赤血球を認める。一部(中央部)は顆粒状を呈するが1/3未満である。 |
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赤血球円柱 |
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尿 |
基質内に多数の赤血球を認める。円柱内の赤血球は脱ヘモグロビン状を呈し、赤く染まる。円柱の幅は60μmを超える。 |
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赤血球円柱 |
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尿 |
基質内に多数の赤血球を認める。背景には糸球体型赤血球(変形赤血球)を認める。 |
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顆粒円柱・赤血球円柱 |
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尿 |
基質内に多数の赤血球と1/3以上の顆粒成分を認める混合円柱で、赤血球円柱と顆粒円柱と判定する。顆粒成分は赤血球に由来する。 |
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赤血球円柱 |
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尿 |
基質内に多数の赤血球を認める。基質内の赤血球は脱ヘモグロビン状を呈し、赤紫色に染まる。 |
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白血球円柱 |
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尿 |
基質内に多数の白血球を認める。基質内の白血球は好中球で分葉核を認める。 |
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白血球円柱 |
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尿 |
基質内に多数の白血球を認める。上皮円柱は赤紫色の細胞に青い核が点在するのに対し、白血球円柱は桃色の細胞質に分葉核を認める。 |
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白血球円柱 |
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尿 |
基質内に多数の白血球を認める。白血球円柱は比較的、幅広円柱は少なく基質内に2列程度に並ぶことが多い。 |
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白血球円柱 |
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尿 |
基質内に白血球を認める。青く染まった白血球の核は分葉核で好中球である。白血球円柱は腎盂腎炎など、腎臓での炎症時にみられる。 |
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白血球円柱 |
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尿 |
Prescott-Brodie染色は白血球(好中球など)を紫色~黒色に染め、それ以外を赤色に染める。上皮円柱と白血球円柱の鑑別に有用である。 |
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白血球円柱 |
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尿 |
Prescott-brodie染色で白血球は紫色~黒色に染まり、上皮円柱との鑑別に有用である。 |