画像 |
病理診断名 |
臨床診断名 |
検体 |
解説 |
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濾胞性頸管炎 |
子宮頸管炎 |
子宮頸部 |
慢性の頸管炎でリンパ球の増加が特徴である。リンパ球に異型は認めない。 |
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濾胞性頸管炎 |
頸管炎 |
子宮頸部 |
様々な成熟段階のリンパ球が見られる。幼若な細胞もあるので、リンパ腫と間違わないようにする。 |
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子宮頸管炎 組織球 |
子宮頸管炎 |
子宮頸部 |
子宮頸部の細胞診標本に出現した組織球の集団。一見結合しているように見え、上皮様にも見えるが、細胞質は泡沫状で核腫大はない。組織球に特徴的なそら豆様の核も見られる。 |
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多核巨細胞 |
子宮頸管炎 |
子宮頸部 |
子宮頸管炎のスメアに出現した多核巨細胞で、組織球が融合したものである。異物型の巨細胞である。 |
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カンジダ症 |
膣炎 |
子宮頸部 |
真菌の菌塊があり、ウインナー・ソーセージ様の仮性菌糸とボーリングのピン様の酵母部からなり、カンジダ属に特徴的な所見である。 |
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クリプトコッカス症 |
全身感染症 |
子宮頸部 |
粘液状の背景に、直径15μm前後の球状の真菌が見られる。アルシアンブルー陽性の莢膜を有する酵母様真菌である。菌体の回りが白く抜けるのは厚い莢膜が収縮したためである。脳神経系に親和性があるが、免疫能が低下している患者では全身に感染する。 |
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乾酪性肉芽腫 |
子宮感染症 |
子宮頸部 |
中心に乾酪壊死のある類上皮肉芽腫がある。周囲にはリンパ球の増加を伴っている。典型的な例ではラングハンス巨細胞も出現する。結核症の組織像である。 |
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結核症 |
子宮感染症 |
子宮頸部 |
炎症細胞を背景に、一見上皮様の細胞集塊が見られる。しかしこれは上皮ではなく類上皮細胞と呼ばれる特殊化した組織球の集まりである。組織での類上皮細胞集塊に相当する組織である。 |
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単純ヘルペスウイルス感染症 |
子宮感染症 |
子宮頸部 |
子宮膣部の扁平上皮粘膜に、びらんがあり、剥離した上皮には多核細胞や核内封入体を認める。性感染症の一つであるヘルペス感染の像である。 |
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単純ヘルペスウイルス感染症 |
子宮感染症 |
子宮頸部 |
多核の細胞があり、フクロウの眼のような核内封入体が見られる。また、この封入体が核全体に拡散して核が磨りガラス状になるのも特徴である。多核は押し合い圧し合いの配列を示し、鋳型構造となる。 |
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単純ヘルペスウイルス感染細胞 |
子宮感染症 |
子宮頸部 |
多核細胞があり、核は鋳型構造を示す。また、腫大した核は磨りガラス状となり、核内封入体の存在を示唆している。 |
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尖形コンジローマ |
子宮頸部異形成 |
子宮頸部 |
扁平上皮粘膜が乳頭状に隆起している。表面には錯角化があり、扁平上皮層の中には。明るい核周囲明庭をもったコイロサイトを認める。 |
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尖形コンジローマ |
尖形コンジローマ |
婦人科頸部 |
扁平上皮粘膜の肥厚があり、軽度の核腫大と核周囲明庭を有する細胞(Koilocyte)を認める。尖形コンジローマの所見である。 |
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クラミジア感染細胞 |
クラミジア感染症 |
子宮頸部 |
クラミジア感染細胞で、やや淡明な細胞質があり、そこに微細顆粒状の原虫が集合している。 |
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膿尿 |
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尿 |
女性で外陰部など生殖器からの混入の場合、S染色に濃染する白血球や細胞質が消失した裸核を認める場合がある。真菌と類似する。 |