検査・診断Matrix   ご利用の前に  利用方法  検体略号  参考資料
会員
ログイン
新規
会員登録
会員登録について][登録情報
 HOME > 病理・血液・細胞診断画像

病理・血液・細胞診断画像

下のボタンから、画像区分の絞り込みが出来ます。
 一覧表   画像と解説   サムネイルのみ
【総数:48件】
1 2  
※解説文および写真等、許可なく複製することを禁じます。
画像 病理診断名 臨床診断名 検体 解説
正常子宮頸部 正常 子宮頸部 子宮頸部の組織像。膣部の扁平上皮粘膜から頸部の腺上皮への移行が見られる。前者は扁平上皮化生の可能性がある。この部分に異形成や癌が起こりやすい。
尖形コンジローマ 子宮頸部異形成 子宮頸部 扁平上皮粘膜が乳頭状に隆起している。表面には錯角化があり、扁平上皮層の中には。明るい核周囲明庭をもったコイロサイトを認める。
コイロサイトーシス HPV感染症 子宮頸部 子宮頸部の扁平上皮粘膜に明るい細胞質を有する細胞が増加している。核は腫大し、クロマチンが軽度増加している。ヒトパピローマウイルス(HPV)感染で見られる。明るい細胞をコイロサイト(Koilocyte, 空洞細胞)と呼び、HPV緩染の特徴の一つである。
コイロサイトーシス HPV感染 子宮頸部 子宮頸部の扁平上皮粘膜の表層部である。表面には細長い核からなる錯角化層があり、その下に明るい細胞質をもつコイロサイトが見られる。HPV感染時に見られる。ウイルスは核の中に存在し、明るい細胞質(空洞)は人工産物と言われている。
HPV感染 ウイルス感染 子宮頸部 コイロサイトの核にヒトパピローマウイルスが陽性(茶褐色)となっている。周囲の細胞質にはウイルスがいないことがわかる。
コイロサイト(細胞診) HPV感染 子宮頸部 中央に見える明るい細胞質を持った扁平上皮は、典型的なコイロサイトである。二核であること、核がやや大きいこと、クロマチンが軽度増加していることも特徴として重要である。
子宮頸部上皮内癌(CIS, HSIL) 子宮不正出血 子宮頸部 子宮頸部の扁平上皮粘膜に全層性の異型上皮増生を見る。分化傾向は全くなく、基底細胞層から表層まで、同じ種類の細胞からなっている。浸潤像はない。上皮内癌(Carcinoma in situ, HSIL)の所見である。
子宮頸部上皮内癌(CIS, HSIL) 子宮不正出血 子宮頸部 子宮頸部の扁平上皮粘膜に全層性の異型上皮増生がある。分化傾向はなく、細胞密度が高い。クロマチン増量もある。浸潤性は見られない。上皮内癌(CIS, HSIL)の所見である。
子宮頸部上皮内癌 HPV感染症 子宮頸部 子宮頸部スメアの上皮内癌細胞。傍基底細胞の核腫大とクロマチン増量が目立つ。核は高度に緊満し、皺が少ない。典型的な上皮内癌(CIS, HSIL)の細胞像である。
微小浸潤癌 子宮頸癌 子宮頸部 子宮頸部の扁平上皮粘膜。全層性に異型細胞増生があり、一見上皮内癌(CIS)であるが、粘膜の下にわずかに浸潤する扁平上皮癌がある。微小浸潤癌(Microinvasive carcinoma,)の像である。
微小浸潤癌 子宮頸部癌 子宮頸部 核腫大した上皮内癌の細胞とSmall fiber cellsが混在している。後者は微小浸潤癌で見られる。角化異常細胞も見られる。通常の浸潤癌に比較して背景はきれいである。
微小浸潤癌 子宮頸癌 子宮頸部 上皮内癌(CIS)で見られるような異型傍基底細胞を背景に紡錘形を示す異型角化扁平上皮細胞を見ます。いわゆるSmall fiber cellで、微小浸潤癌(Early invasive carcinoma)であることを示唆している。
高分化潟扁平上皮癌 子宮頸癌 子宮頸部 不規則な扁平上皮細胞の増生がある。中央には角化物を容れた癌真珠(Cancer pearl)がある。角化細胞への分化傾向が見られ、高分化型〜角化型の扁平上皮癌である。
扁平上皮癌 子宮頸癌 子宮頸部 子宮頸部スメア標本。壊死と炎症性の背景に、角化傾向を示す。異型扁平上皮細胞が見られる。核形不整とクロマチン増量があり、角化型の扁平上皮癌の像である。扁平上皮癌は、しばしば壊死を伴う。
扁平上皮癌(高分化型) 子宮頸癌 子宮頸部 子宮頸部の扁平上皮癌である。癌細胞の集合であるが、周りの基底細胞から中心の角化物まで、分化傾向を示している。よく分化しているため、異型細胞は目立たないが、構造的に異型があること、癌真珠があることから、高分化型扁平上皮癌と診断される。
扁平上皮癌の癌真珠 子宮頸癌 子宮頸部 子宮頸部にできた角化型扁平上皮癌のスメアに出現した癌真珠である。角化した異型細胞が渦巻き構造を形成している。良性細胞からなる真珠構造もあるので鑑別が必要である。
扁平上皮癌 子宮頸癌 子宮頸部 角化型扁平上皮癌で見られたオタマジャクシ細胞。異型のある角化扁平上皮で、高分化型の扁平上皮癌でよく見られる。核や細胞質の染色性が低下しているのは治療による影響と考えられる。
蛇細胞(線維細胞) 子宮頸癌 子宮頸部 角化型扁平上皮癌に見られた細長い異型角化扁平上皮脂肪である。蛇に似ているので蛇細胞(Snake cell), 線維芽細胞に似ているので線維細胞(Fiber cell)などとも呼ばれる。異型のある核にクロマチンが増量している。
扁平上皮癌(高分化型) 子宮頸癌 子宮頸部 扁平上皮粘膜に類似した構造であるが、極性の乱れがあり、高分化型の扁平上皮癌である。中央部に、線維細胞(Fiver cell)が見られる。
扁平上皮癌(非角化型) 子宮頸癌 子宮頸部 子宮頸部の扁平上皮粘膜が異型のある扁平上皮に浸潤されている。核密度の増加、核大小不同をみる。角化傾向はなく、非角化型の扁平上皮癌である。分化程度としては中分化型となる。
扁平上皮癌(非角化型) 子宮頸癌 子宮頸部 子宮頸部の塗沫標本である。大小不同の異型扁平上皮細胞が不規則に出現している。核形不整、クロマチン増量があり、異型度が高い。角化などの分化傾向がないので、細胞診のみでは扁平上皮癌の診断が難しいことがある。
扁平上皮癌(小細胞型) 子宮頸癌 子宮頸部 小型細胞の密な増生があり、構造的に扁平上皮癌と診断できる。角化などの分化はない。非角化型の扁平上皮癌で、小型細胞からなる腫瘍で、以前は大きい細胞からなる大細胞型に対し小細胞型と呼んだが、両者に予後の違いがないことから、現在では区別していない。
扁平上皮癌(小細胞型) 子宮頸癌 子宮頸部 生検で得られた組織。小型細胞からなり、結合性や細胞の形から扁平上皮由来と判定される。角化傾向はない。小細胞癌癌との鑑別が必要である。
扁平上皮癌(小細胞型) 子宮頸癌 子宮頸部 小型細胞の集塊が見られる。裸核に近い細胞で、扁平上皮由来を推定するのが難しい。クロマチンは増量している。むしろ小細胞癌癌を考えたくなる所見である。組織所見を併せて診断する必要がある。
子宮頸部上皮内腺癌 子宮頸癌 子宮頸部 左上の明るい細胞からなる腺管が正常の子宮頸腺である。右下の腺は濃く染まる核が不規則に配列し、内腔に向かって乳頭状の発育を示す。腺癌の像であるが、基底膜を超えての浸潤がなく、上皮内腺癌(Adenocarcinoma in situ)と呼ばれる。
子宮頸部上皮内腺癌 子宮頸癌 子宮頸部 子宮頸部の円柱上皮に核腫大とクロマチン増量が見られる。核は円形で異形成に乏しい、核小体のある核もある。細胞密度も高い。上皮内腺癌の細胞像に矛盾しない像である。
子宮頸部上皮内腺癌 子宮頸癌 子宮頸部 子宮頸部腺が見られ、腺上皮の核が重層化し、配列の乱れがある。異型があるも浸潤の所見はない。上皮内腺癌の所見である。
子宮頸部上皮内腺癌 子宮頸癌 子宮頸部腺 細胞質の明るい子宮頚腺細胞の集塊である。核の軽度腫大とクロマチン増量があり、配列の乱れもあるが核異型程度は強くない。上皮内腺癌の像である。細胞診では浸潤性の有無は判定できない。
子宮頸部上皮内腺癌 子宮頸癌 子宮頸部 腺管に異型細胞の増生がある。核の大小不同、配列の乱れがあり、腺癌と診断できる。細胞診でも同様であるが、この例では浸潤がないため上皮内腺癌となる。浸潤の有無について細胞診では難しい判定となることが推測される。
子宮頸部腺癌 子宮頸部腺癌 子宮頸部 子宮頸部腺細胞に類似した円柱上皮の集塊がある。一部にロゼット癰の配列もあるが、核の大小不同、クロマチン増量、配列の乱れが見られる。子宮頸部腺癌の典型的な細胞像である。
上へ

HOME

下へ