画像 |
病理診断名 |
臨床診断名 |
検体 |
解説 |
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神経内分泌細胞の過形成 |
肺線維症 |
肺 |
線維化した肺組織の中に、小型細胞が集塊を形成して増生している。一部には紡錘形細胞も見られる。異型はなく、腫瘍としての性格も少ないため、神経内分泌細胞の過形成とされた。初期のカルチノイド腫瘍の可能性も否定できない。 |
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カルチノイド腫瘍 |
肺腫瘍 |
喀痰 |
異型の少ない腺細胞様の均一な細胞が平面的に配列している。核の大小不同はなく、細胞質は淡くライトグリーンに染色される。核には微細なクロマチンパターンがある。異型は少ないが、低悪性度の悪性腫瘍である。 |
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カルチノイド腫瘍の電子顕微鏡像 |
肺腫瘍 |
喀痰 |
カルチノイド腫瘍の電子顕微鏡像である。核の周囲に電子密度の高い、直径150〜250Åの顆粒が見られる。神経分泌顆粒である。 |
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カルチノイド腫瘍 |
肺炎 |
気管支 |
肺炎様の症状とX線像のため、精査したところ気管支を閉塞する腫瘤が発見された。気管支壁から発生した充実性の腫瘍で、末梢の肺は虚脱している。写真にないが、気管支周囲のリンパ節に転移が見られた。 |
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カルチノイド腫瘍 |
肺炎 |
喀痰 |
小型の腫瘍細胞が集塊を形成し、毛細血管に囲まれている。内分泌臓器に特有な構造である。軽度の核大小不同があるが、異型は強くない。細胞質はやや好酸性を示し、微細顆粒状である。 |
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大細胞神経内分泌癌 |
肺癌 |
肺 |
N/C比の大きい腫瘍細胞にSynaptophysinが陽性となっている。神経内分泌細胞由来の腫瘍で、大型細胞からなることから、大細胞神経内分泌癌(Large cell neuroendocrine carcinoma, LCNEC)と決定された。 |