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検査前プロセスでの誤差要因

索 引

はじめに

 今日まで臨床検査室では、検査法の標準化への取り組みが盛んに行われてきた。中でも各種学会主導による標準化および施設間差是正活動は、検査結果の質向上に極めて大きな貢献を果たした。さらに今日の臨床検査室では、ISO15189の全国的な普及によって、従来の「精度管理」から「品質保証」へと管理体制そのものに関する姿勢も変貌している。その結果、検査室内プロセスのほぼ全部が標準化され、施設間での品質格差は極めて小さくなった。このような状況に至った今日、検査品質の一層の向上を達成するために、検査前プロセスの標準化の必要性についての認識が高まりつつあり、「検査前プロセスを制する者は検査を制する」とまで言われるようになった。

 このように検査前プロセスが測定結果に及ぼす影響の重要性が認識され始めているにも関わらず、その情報(治療薬を含む)は散乱している現状であり、誤差要因ごとに系統だって集約した文献や資料は極めて少ない。そこで日常検査としての利用頻度が高い検査項目を中心に、「検査前プロセスの誤差要因が、どの項目に、どのような影響を及ぼすか」をまとめて紹介することとした。本稿では以下の誤差要因について記述する。

第1回:患者準備 >> 生理的変動 >> 個体間変動と個体内変動
第2回:検体採取、検体搬送・保管
第3回:薬剤の影響
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