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疾患解説

フリガナ エシセイチョウエン
別名 クロストリジウム性壊死性腸炎
ピッグベル
臓器区分 消化器疾患
英疾患名 Necrotizing Enterocolitis
ICD10 A05.2
疾患の概念 粘膜あるいは腸管壊死を特徴とする早産児や病的新生児に発症する疾患で、腸管粘膜や腸管壊死を特徴とする緊急性の高い疾患である。75%は未熟児、特に出生時に羊膜炎を伴う前期破水や仮死があった場合に高頻度に発症する。原因菌はβ毒素を産生するC.perfringensのC型菌である。正確な病因は不明であるが、虚血性傷害により、腸管内層が損傷し、腸透過性が増加して腸管が細菌の侵襲を受け易くなると考えられている。
診断の手掛 腹部膨隆、胆汁性嘔吐、下血などの症状がある未熟児や新生児を診たら本症を疑う。敗血症は嗜眠、体温不安定、無呼吸発作の増加および代謝性アシドーシスを発症する。
主訴 嘔吐|Vomiting
悪心|Nausea
血便|Bloody stool/Hemorrhagic stool/Hematochezia
下血|Melena
呼吸促迫|Respiratory distress
胆汁性嘔吐|Bilious vomit
腹部腫瘤|Abdominal tumor/Abdominal mass
腹部膨隆|Abdominal swelling/Gastromegaly
鑑別疾患 胎便性腹膜炎
麻痺性イレウス
腸閉塞|Intestinal Obstruction
腸管穿孔
スクリーニング検査 C-reactive Protein|C反応性蛋白 [/S]
Leukocytes|白血球数 [/B,/B]
Platelets|血小板 [/B]
Sodium|ナトリウム [/S]
異常値を示す検査 Acetylhydrolase [/S]
Epidermal Growth Factor|上皮細胞増殖因子/上皮細胞成長因子 [/S, /Saliva]
Platelet Activating Factor|血小板活性化因子 [/S]
Tumor Necrosis Factor-α|腫瘍壊死因子-α [/S]
関連する検査の読み方 【CBC】
白血球が増加もしくは減少、核の左方移動が認められ、進行すると血小板が減少する。進行例では血小板が減少し、DICを発症することもある。
【便潜血反応】
陽性である。
【Na】
低Na血症、代謝性アシドーシスが認められることもある。
検体検査以外の検査計画 腹部X線検査、腹部CT検査

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