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疾患解説

フリガナ ジンドウミャクヘイソクショウ
別名
臓器区分 腎・泌尿器疾患
英疾患名 Renal Arterial Obstruction
ICD10 N28.0
疾患の概念 腎主要動脈の一方または両方の血流が、急性又は慢性に遮断される病態である。原因は血栓塞栓、アテローム性動脈硬化、線維性異形成がある。急性閉塞は急性腎不全を、また慢性閉塞は難治性高血圧や慢性腎不全を発症する場合があり、完全閉塞の場合は腎梗塞および腎壊死となる。最も頻度が高い急性腎動脈閉塞の原因は、血栓塞栓症で、塞栓は心房細動、心筋梗塞後、細菌性心内膜炎による疣贅が原因である。また、大動脈のアテローム塞栓が原因の場合もある。より頻度が低い原因として、脂肪塞栓や腫瘍塞栓も挙げられる。血栓症は、腎動脈に自然発症するか、外傷、手術、血管造影、血管形成術後に発症する。慢性進行性腎動脈狭窄の症例の90%は動脈硬化が原因で、10%は線維筋性異形成、1%未満は高安動脈炎、川崎病、神経線維腫症1型、大動脈壁血腫、大動脈解離が原因である。
診断の手掛 急性閉塞では、間断なくうずく側腹部痛、腹痛、発熱、悪心、嘔吐を訴え、時に乏尿や無尿を来すことがある。高血圧は稀である。複数の降圧剤でコントロールが困難な高血圧を訴える患者は、慢性進行性の狭窄を考える。急性腎動脈閉塞の症状、血栓塞栓症の症状または徴候、30歳未満で発症した高血圧または3剤を超える降圧薬治療で難治性の高血圧がみられる腎不全患者は全て本症を疑う。
主訴 嘔吐|Vomiting
悪心|Nausea
血尿|Hematuria
高血圧|Hypertension
側腹部痛|Lateroabdominal pain
発熱|Pyrexia/Fervescence/Fever
腹痛|Abdominal pain
腹部血管雑音|Vasculer murmur of abdomen
乏尿|Oliguria
無尿|Anuria
鑑別疾患 腎動脈狭窄症
スクリーニング検査 ALT|アラニンアミノトランスフェラーゼ/グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ [/U]
Amylase|アミラーゼ [/S]
Creatinine|クレアチニン [/S]
Leukocytes|白血球数 [/B]
Potassium|カリウム [/S]
Urea Nitrogen|尿素窒素 [/S]
異常値を示す検査 Creatinine Clearance|クレアチニンクリアランス [/U]
Lysozyme|リゾチーム/ムラミダーゼ/ムコペプタイド/グリコヒドロラーゼ [/U]
N-Acetyl-Glucosaminidase|N-アセチルβ-D-グルコサミニダーゼ活性(尿)/尿中NAG活性 [/U]
関連する検査の読み方 【クレアチニン】
クレアチニン値が2mg/dLを超え、拡張期血圧が105mmHg以上あれば腎性高血圧を強く疑う。
【K】
高値になる。
【UN】
高値になる。
【尿一般検査】
白血球増多、肉眼的または顕微鏡的血尿およびタンパク尿が出現することがある。
検体検査以外の検査計画 CT検査、MRA検査、ドプラ超音波検査、腎血管造影検査、カプトリル負荷腎シンチグラフィー

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