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疾患解説

フリガナ ジンマシン
別名
臓器区分 皮膚疾患
英疾患名 Urticaria
ICD10 L50.9
疾患の概念 皮膚に一過性の激しい痒みを伴う紅斑と限局性浮腫を来す疾患で、中心部が消退すると発疹は輪状になる。蕁麻疹は、真皮上層の肥満細胞と好塩基球からヒスタミン、ブラジキニン、カリクレインや血管作動性物質が放出されることで発症し、毛細血管と静脈の血管拡張、白血球の浸潤で真皮内に浮腫が起きる。蕁麻疹は急性(6週間未満)と慢性(6週間以上)に分けられ、急性が70%、慢性は30%である。急性蕁麻疹の原因は、薬物、食物、昆虫刺咬、感染症などが誘因となるI型過敏反応である。慢性蕁麻疹は特発性と自己免疫疾患がある。
診断の手掛 表在性、限局性の痒みを伴う膨らみが皮膚に見られたら本症を疑う。症状は発赤、痒みが先行し、その部分に丘疹状膨疹が出現するが、1~2時間で跡形もなく消失する特徴がある。鑑別を必要とする血管浮腫は、突然腫れが現れて跡形なく消える点では蕁麻疹と似るが、赤みや痒みはなく腫れが消退するまでに通常1~3日ぐらいかかる。ただし、血管浮腫は蕁麻疹と同時に見られることがあるので注意する。
主訴 かゆみ|Itching
丘疹|Papule
紅斑|Erythema/Rubedo
皮疹|Eruption/Exanthema
浮腫|Edema/Dropsy
発赤|Flare/Rubor
膨疹|Wheal
鑑別疾患 虫刺症
多形紅斑|Erytema Multiforme(EM)
丹毒
遺伝性血管神経性浮腫
血管性浮腫
スクリーニング検査 Eosinophils|好酸球 [/B]
Monocytes|単球 [/B]
Neutrophils|好中球 [/B]
異常値を示す検査 Allergen-Specific IgE Multiple Antigen Simultaneous Test|アレルゲン特異IgE-MAST [Positive/S]
Complement C4|補体第4成分/β1Eグロブリン/C4 [/S]
Complement, Total|補体価/CH50 [/S]
Histamine|ヒスタミン [/P, /U]
Histamine Release Test|ヒスタミン遊離試験/アレルゲン刺激ヒスタミン遊離測定/アレルゲン刺激性遊離ミスタミン [/B]
Immunoglobulin E|免疫グロブリンE/非特異的IgE/レアギン抗体 [/S]
Thymus and Activation-Regulated Chemokine|ヒトTARC/Th2ケモカイン [/S]
関連する検査の読み方 【ヒトTARC】
基準範囲以上になる。TARCは白血球に発現するCCR4受容体に結合し、白血球の遊走を制御するケモカインの一種である。産生細胞は免疫担当細胞、上皮細胞、線維芽細胞などで、TNF-αやINF-γによって産生が亢進する。臨床的にはアトピー性皮膚炎の病態成立の関与しているケモカインと考えられ、アトピー性皮膚炎の重症度評価の指標とされる。
【アレルゲン特異IgE-MAST】
陽性になり診断、活動性判定、治療効果判定に有用である。アレルゲン特異IgE-MASTは吸入系16種、食餌系16種の2系統があり、一度に多種類のアレルゲンの同時測定が出来る。吸入系は14種の吸入性アレルゲンと2種の食物アレルゲンの検索が可能で、食餌系は4種の吸入性アレルゲンと12種の食物アレルゲンの検索が可能である。臨床的にはアレルギー疾患が疑われるが、原因アレルゲンが不明の場合のスクリーニングに用い、アレルゲンの確定にはアレルゲン特異IgEを測定する。データの解釈に当たっては、季節変動を考慮する。
【ヒスタミン遊離試験】
特異的アレルゲンで陽性になる。HRTは末梢血液中の好塩基球に付着したIgEとアレルゲンが結合して生じるヒスタミンを試験管内で測定するもので、I型アレルギーの確認の目的で用いる。測定可能なアレルゲンは食物性では卵白、牛乳、小麦、コメ、大豆、吸入性ではヤケヒョウダニ、ネコ上皮、スギ、カモガヤ、ブタクサである。
検体検査以外の検査計画 プリックテスト、皮内反応

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