疾患解説
フリガナ | エラース-ダンロスショウコウグン |
別名 | |
臓器区分 | 運動器疾患 |
英疾患名 | Ehlers-Danlos Syndrome |
ICD10 | Q79.6 |
疾患の概念 | 関節過可動性、皮膚過弾性、皮膚過進展、広範囲の組織脆弱性を特徴とする遺伝性のコラーゲン障害で、骨格系、眼、心血管系、肺、皮膚、硬膜に異常がみられる、常染色体優性遺伝性疾患である。変異はコラーゲンまたはコラーゲン修飾酵素をコードする遺伝子に存在する。病型は古典型、過可動型、血管型、後側弯型、関節弛緩型および皮膚脆弱型がある。 |
診断の手掛 | 診断は臨牀症状に基づいて行う。関節の過剰な可動性、皮膚の過剰な伸展性、Marfan様体型、筋肉の低張性、大動脈弁不全を示す患者を診たら本症を疑う。血管型は血管破裂や紫斑が特徴的な症状であるが、出血傾向はない。 |
主訴 |
関節過可動性|Joint hypermobility 骨格異常|Normal anatomic variant of bone 紫斑|Purpura 出血傾向|Bleeding tendency/Hemorrhagic diathesis 皮膚過伸展|Hyperextension of skin 皮膚過弾性|Cutis hyperelastica 皮膚瘢痕|Skin scar |
鑑別疾患 |
ホモシスチン尿症 家族性大動脈瘤 家族性大動脈解離 家族性水晶体偏位 家族性僧帽弁逸脱症候群 マルファン症候群|Marfan's Syndrome 皮膚弛緩症 |
スクリーニング検査 |
Calcium|カルシウム [/U] Chloride|クロール [/S] Potassium|カリウム [/S] |
異常値を示す検査 |
Ammonium Ions|アンモニウムイオン [/U] Anion Gap|アニオンギャップ [/U] Citrate|クエン酸/クエン酸塩 [/U] Copper|銅 [/S] Deoxypyridinoline|デオキシピリジノリン [/U] Net Acid Excretion|総酸排泄量 [/U] Osmolal Gap|浸透圧ギャップ [/U] Pyridinoline|ピリジノリン [/U] α2-Macroglobulin|α2-マクログロブリン [/S] |
関連する検査の読み方 |
【血清アミノプロペプチドⅢ型】 減少する。 【α2-マクログロブリン】 基準値下限に減少する。 【Cu】 低値になる。 |
検体検査以外の検査計画 | 胸部X線検査、心超音波検査、経食道超音波検査、CT検査、MRI検査、大動脈造影検査 |