検査・診断Matrix   ご利用の前に  利用方法  検体略号  参考資料
会員
ログイン
新規
会員登録
会員登録について][登録情報
 HOME > 疾患から選ぶ疾患名 > 疾患解説

疾患解説

フリガナ メタボリックショウコウグン
別名 シンドロームX
代謝症候群
臓器区分 代謝性疾患
英疾患名 Metabolic Syndrome
ICD10 E88.9
疾患の概念 過剰な腹部脂肪、肥満、高血糖、高血圧、高中性脂肪血症、低HDLコレステロール血症、インスリン抵抗性などの、動脈硬化性疾患のリスクファクターをそれぞれが軽度であっても複数持っている状態である。過剰な腹部脂肪により、遊離脂肪酸が高値となり、肝の脂肪蓄積が増大する。脂肪は、筋肉細胞にも蓄積する。インスリン抵抗性が、高インスリン血症と共に発生し、糖代謝が障害され、脂質異常症と高血圧を発症する。尿酸値が上昇し、痛風のリスクが増大し、フィブリノーゲンとプラスミノーゲンアクチベーターインヒビターIの上昇を伴う血栓形成促進状態および炎症状態が生じる。患者は、閉塞性睡眠時無呼吸症、非アルコール性脂肪肝炎、慢性腎臓病、多嚢胞性卵巣症候群、勃起障害のリスクが高くなる。
診断の手掛 腹囲:男性85cm、女性:90cm以上に加え、中性脂肪値が150mg/dL以上もしくはHDLコレステロール値が40mg/dL未満、血圧が130/85以上、空腹時血糖が110mg/dL以上のうち2項目が重なる場合をメタボリック症候群と診断する。耐糖能異常、動脈硬化も診断の手がかりになる。
主訴 高血圧|Hypertension
体重増加|Obesity
肥満|Obesity/Adiposity
腹部肥満|Abdominal obesity
鑑別疾患 高血圧症|Hypertension
甲状腺機能低下症|Hypothyroidism
脂質代謝異常症
糖尿病|Diabetes Mellitus
動脈硬化症|Arteriosclerosis
高尿酸血症
脂肪肝|Fatty Liver
スクリーニング検査 HDL-Cholesterol|HDL-コレステロール/高比重リポ蛋白コレステロール [/S]
LDL-Cholesterol|LDL-コレステロール/低比重リポ蛋白コレステロール [/S]
Triglycerides|トリグリセリド/中性脂肪/トリグリセライド/トリアシルグリセロール [/S]
Uric Acid|尿酸 [/S]
異常値を示す検査 Adiponectin|アディポネクチン [/S]
Free Fatty Acid|遊離脂肪酸/非エステル型脂肪酸/FFA [/S]
Glucose Tolerance|ブドウ糖負荷試験/グルコース負荷試験 [/S]
Homeostasis Model Assessment Ratio|インスリン抵抗性指数 [/B]
Plasminogen Activator Inhibitor-1|プラスミノゲンアクチベータインヒビター-1 [/P]
関連する検査の読み方 【アディポネクチン】
低値である。アディポネクチンは脂肪細胞で産生されるアディポサイトカインの一つで、内臓脂肪量と逆相関し肥満者は血中濃度が減少する。この蛋白はインスリン抵抗性の改善、血糖値・中性脂肪値の低下、血管の拡張による血圧低下、抗動脈硬化作用があり、また肥満により発現が低下するという特徴がある。臨床的には糖尿病、高血圧、肥満、メタボリック症候群で低アディポネクチン血症が見られるため、これら患者管理に有用とされる。また、喫煙者では非喫煙者に比べ約30%ほど低値になる。
【空腹時血糖値】
≧110mg/dLである。
【食後24時間血糖値】
≧140mg/dLである。
【トリグリセライド】
≧150mg/dLである。
【LDL-コレステロール】
≧100mg/dLである。LDL-Cは低比重リポ蛋白(LDL)に含まれるコレステロールで、末梢組織へのコレステロールの輸送と、末梢組織でのコレステロールの代謝調節を担当している。血清コレステロールの約50%はLDL-Cで、最も強い動脈硬化惹起性を持つLDLは動脈硬化症の発症と進展に関与していると考えられている。臨床的には高脂血症、低脂血症、動脈硬化性疾患の診断と治療の指標に使われる。2007年に総コレステロールに代わり、LDL-Cを脂質異常症の診断基準にすることが決められ、総コレステロールはあくまで参考とすることとなった。
【HDL-コレステロール】
男性≦40mg/dL、女性≦50mg/dLである。
【尿酸】
多くの症例で異常値を示す。
【プラスミノゲンアクチベータインヒビター-1】
増加することがある。PAI-1は血管内皮細胞で産生される糖蛋白で組織型プラスミノゲンアクチベータと結合し失活させる阻止因子である。臨床的には血管内皮細胞で産生されるので、血管内皮細胞の障害、薬物やサイトカインによる血管内皮細胞の刺激などで上昇する性質を利用し、血管内皮細胞障害のマーカーとして用いる。
【インスリン抵抗性指数】
高値になる。糖尿病の主な原因は、膵から分泌されるインスリンの不足である。インスリンが不足すると血中のグルコース濃度は低下しにくくなリ、血中のインスリン濃度に見合ったインスリン作用が得られなくなる。このような状態をインスリン抵抗性と呼ぶ。1985年Matthewsらは定常状態のグルコースとインスリンの濃度は、この二つの因子の相互作用で決まるとした。HOMA-Rはこの二つの因子の恒常的な濃度の変化を予測する指数である。算定は早朝空腹時の血糖値とインスリン値から、次の計算式で求める。HOMA-R=空腹時血糖値(mg/dL)×空腹時インスリン値(μU/mL)/405
【遊離脂肪酸】
高値のことがある。FFAは総脂肪酸の4~5%程度であるが末梢組織でのエネルギー代謝に重要な役割を持つ。血中濃度は消化管からの吸収、肝での合成、脂肪組織からの放出によって決まる。臨床的には糖質・脂質代謝異常や内分泌機能の評価に用いられる。
検体検査以外の検査計画 血圧、ウエスト周囲径、BMI

会員の方は、ログインしてご覧ください。
会員登録がまだお済みでない方は[新規登録]ボタンからご登録をお願いいたします。

新規登録 ログイン
上へ

HOME

下へ